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最高のプレゼント☆11
** 晃・side **
『よ、呼び出された?薫さんに?』
『うん・・・・っ』
『詳しく話して?』
遊が俺の背中を優しく撫でてくれる。
俺は、少し落ち着きを取り戻して、
今日 バイト先であった事を遊に話す事にした。
☆
☆
☆
『ありがとうございましたーっ♪♪』
もうすぐ、バイト終わりの時間。
もうちょっと♪
もうちょっとで、家に帰れる♪
早く、遊に会いたいな~!
『~♪~♪~♪』
鼻唄まじりに、たった今 帰って行った客がいた
テーブルを片付けていたら
店長が呆れた顔で近づいてきた。
『お前・・・・今日は また一段と・・・
気持ちわりーくらい ご機嫌だな?』
『えーっ!? 気持ち悪いって・・・・!!
いや、でも、へへ・・っ、機嫌はいいですよ~♪』
『ほー。そっか、それはよかったな♪』
『はい・・・って、・・ちょっ!・・・て、てんちょー?』
『よかった、よかった♪』
何故だかトレイに食器をどんどん乗せていく店長。
このテーブルにいたお客は、5人。
とても1回では運びきれなさそうな量なんだけど。
『て、てんちょー?』
よーく見てみれば、
笑ってはいるものの眉間にシワが寄って
うっすら黒いオーラが見え隠れ・・・・・。
どうやら、店長はご機嫌ナナメらしい。
・・・・・なんで?
(怖くて聞けないけど)
『これで よし、ほれ 運べ。』
『えっ!?』
や、やっぱり・・・・っっ!!
これ、俺が運ぶのかー!
『・・・・・落とすなよ?』
ニヤリと黒い顔で笑う店長。
ご機嫌ナナメに ドSスイッチも発動 。
・・・なんでぇ?
───でも、仕方ない。
こうなった店長に逆らっても ろくな事はない。
おとなしく従った方が身のため、だ。
『・・・・・・うっ、うぎぃ・・・!お、重・・・・っ!』
やっぱり重ーいっ!!
イケるか、俺!大丈夫か、俺 !?
チラッと店長を見ると・・・・
今度は ものすごーく愉しそうに笑っていた。
・・・この悪魔。ドSっっ。
(怖くて言えないけど)
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