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最高のプレゼント☆12

** 晃・side ** 『落とすなよ?』 『う・・・・っ、はいっっ!』 気合いを入れて、トレイを持ち上げる。 あ。なんとかイケそう! よっしゃ!見たかっ・・・と、店長を見たら 店長は既に俺への興味を失ったらしく(早くない?) 熱心にテーブルを拭いていた。 フンッだ。何だよ、もう。 ・・・て言うか、やっぱ重いーっっ!! 『あれ。志田くん、お疲れっすー。』 『はぁ、はぁ・・・うぃっす。』 『うわ、重かったっすよね?これ。』 『重かったっすよ!もう・・・!  あの、鬼てんちょー・・・・・・・・・はっ!?』 ゴゴゴゴゴゴ・・・・! ヤ、ヤバっ・・・・!! この嫌なオーラは・・・・・!! 『だーれーが鬼だぁ?ああ?💢』 『・・!!て、ててて店長ーっ!』 ひいぃぃぃ─── っっ! やっぱりぃぃぃ───っっっ! 『晃・・・・、お前、俺になんか言うことは?』 『へ・・・・・?あっ!!す、すみませ・・・・』 『違ーう💢違わないけど違ーう。  俺が聞きたいのは  てめぇが やたら ご機嫌な理由だ。』 『・・・・・・・・・はい?  え、そっち・・・・?や、つーか、なんで?』 『てめぇが機嫌いいとムカつくんだよ💢』 『・・・・・・・・・はい?』 な、なんだっ! その(理不尽な)理由はっっ!!! 『分かった!遊か?遊だな?遊だろう。』 『・・・・・・え?え、え、え・・・・・??』 『てめぇが気持ち悪い時は  大抵 遊が絡んでるもんなぁ?』 『・・・え?』 気持ち悪いって・・・・・・・ 失礼なっっ!! 『言え。この世界一・・・いや宇宙一優しい俺様に  言ってみろ。ほれ。さあ、今すぐ。』 機嫌がいい理由が知りたい? そりゃあ、もちろん俺が機嫌いい時は ほぼ、つーか 全部 遊絡みだけど! でも・・・・・・・・・ うーん。 言いたくない・・・ けど、 ここでウソついてもバレるよな・・・絶対。 『はーやーくー』 『ひいぃぃぃっっ!!』 こ、怖いっっ!! ドス黒いドロドロのオーラがトルネード!! 『あ、あの・・・・その、お、おおお俺の誕生日が  近づいてきてまして!  ・・・・で、遊が何かしてくれるのかなー?って  考えると・・嬉しくて・・・つい、楽しくなって・・・』 『誕生日??お前の?』 『は、はい・・・』 『お前にもそんな高尚なモンがあんのか。』 『・・・・・・・・・は?そ、そりゃありますよ!!』 失礼なっっ!! この世に生まれた人にはもれなく全員あるわ!! (って、言えないけど!) 『いつ だ?』 『は・・・・?』 『いつだ?💢』 ゴゴゴゴゴゴゴッッ!! 『───!!あっ!に、28日です!』 『ほー。』 ヤ、ヤバかった・・・(汗) 今、店長の後ろからドス黒を通り越した 暗黒(漆黒?)のヤバいオーラが見えた。 『ん?28?』 『?。はい。』 『ほー。28・・・・ねぇ?』 28日と聞いて、再び 店長が超 悪い顔で笑う。 『な、なんですか?なんですかっ!?』 『ふっふっふ。』 こ、怖っっ!怖っっっ!! この顔は・・・なんか企んでる・・・っっ! すっごく悪いコトをっっ!!!

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