655 / 761

最高のプレゼント☆13

** 晃・side ** 『晃・・・・・』 ニヤリ。←店長 『は、はい・・・・?』 ヒヤリ。←俺 『28日、ここに来い。』 『・・・・は・・・・・・?』 『よし、決まり。』 『・・は?・・・決ま・・・・・・、はいっっ !?』 ちょ、ちょ、ちょっと待って !? 28日・・・・・・ここ・・・? つまり、28日、俺の誕生日に ここ(居酒屋)に来るってコト???? なんで? なんで?なんで? なんで、そうなったの !? 焦る俺を尻目に店長は壁に貼ってある勤務表を 確認。 『お前、この日 休みとってるし好都合だな。  よし、じゃあ6時にするか。』 『え?え?いや、え?6時?』 『18時だぞ?間違えんなよ?  あ、もちろん遊も連れてこいよ?』 『え?えぇ!?ゆ、ゆーもっ?』 『当たり前だろーが。  お前のために、優しい俺様が店を貸し切りにして  盛大に祝ってやるよ。よかったなー、晃くん♪』 『え・・・・・・・・・・・・・・・。』 え・・・・・・? えぇ──────っっ ?!?!?! 待って!待って!待って! 勝手に話が進んでるっっ!! いやいやいや!!! 困る! 困る! 困るっ!! 俺は・・・・・・・・・ 俺は・・・・・・・・・っ、 誕生日は遊と2人で過ごしたいっ!! 『ててて店長───っ!?』 『・・・・あぁ?うっせーな。なんだ?💢』 『・・・・・・っっ、・・・・ひぃ・・・っ!』 グゴオオオォォォォォォォ!! 暗黒渦巻く 巨大オーラが店長の体から放出されて 俺にぐんぐん迫ってくる。 こ、怖ぁぁぁいっっ・・・!! お、鬼だ・・・・・!! 鬼が・・・本物の鬼が・・・ここにいるぅ! いや! でも、負けちゃダメだ・・・! 誕生日は遊と2人で過ごすんだぁ! 『て、ててててんちょー!』 勇気を振り絞って、声を張り上げた、 その時。 『いやー、志田くん。よかったっすねー。』 と、能天気な声が割り込んできた。 『・・・・・え?』 『俺も、協力するっすよっ!』 『きょ、協力・・・・・・?』 あ。 もしかして、店長を止めてくれるのか? なんて(ちょっとだけ)期待した俺だった・・・・ けれども、 『その日は、俺も腕を振るうっす!!  志田くんは何が食いたいっすか?  なんでも作るっすよー?!』 そうだった・・・・・(ガックリ。) コイツ(村田)は、店長の言うことは絶対 !の 店長崇拝者で 空気も読めないヤツだった・・・・・・。 ガックリ。

ともだちにシェアしよう!