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最高のプレゼント☆19

** 遊・side ** ☆ ☆ ☆ バイトを終え、お店の外に出ると・・・ 晃くんと晴臣さんが 僕を待っていた。 『あれっ、晴臣さん!晃くん♡』 『よー。遊。』 『さっきは ごめんね?』 『いや、俺こそバイト前に悪かったなー。』 『ううん。』 『遊、お疲れ様~。』 晃くんが後ろから ぎゅーっと 抱きついてきた。 『晃くん・・・ありがと////』 僕の体を捻って、前から ぎゅーっ。 『おい、人前でまたお前らは・・・・っ・・////!  イチャイチャすんなよなー。』 『え?イチャイチャなんかしてないじゃん。  これが遊との日常だから。通常モードだから。』 『・・・あっそ。  はあ・・・・・・・・・、なんで お前と英道が  おんなじ日に生まれるかなぁ・・・!』 『あ、聞いたんだ?』 『うん。大体は。』 どうやら、僕との電話の後 居ても立ってもいられなくなった晴臣さんは すぐに電車に飛び乗り、ここまでやって来たらしい。 『晴臣さん、電車、大丈夫だったの?』 『おう!意外と平気だった!すいてたしな!』 『・・・・・・そっか。』 よかった・・・・。 とりあえず近くのファミレスに行く事にして、 歩き出す。 『あーあ。なんで こんな事になったかなー。』 と、タメ息を吐く晴臣さん。 話を聞いて、事情は分かったとはいえ まだ納得はしてないらしい。 晃くんも、ホントは納得してない・・・ けど、諦めもついたらしい(・・・・多分)。 『仕方ないよ。  ・・・新見さん、店長の友達なんだから  呼ばれたんじゃないの? 』 『うーん。でもなー。  今まで祝ってもらった事なんかないのに、って  英道も不思議がってたぞ?  理由が 分かんない、ってさ。』 『・・・・・ そうなのか。  なに考えてんだろ、店長・・・・』 薫さんの考えてる事は 薫さんにしか分かんないんだよね・・・・ まあ、なるようにしかならないか・・・・・ 『それで、晴臣さんたちは どうするの?行くの?』 と、聞いてみた。 『うーん。・・・どう思う?  とりあえず、行くって言っておいてさ、  当日 ドタキャンとかしたらマズいかなぁ?』 『『え・・・・・・・・・。』』 思わず、立ち止まる僕と晃くん。 『な、なんだよ?』 『それはダメだよ・・・・・・・・・』 『えと・・・僕もそれはダメだと思う・・・・・』 だって、そんな事したら・・・・・ どうなるか どんな事になるか・・・・・・・ 分かんないよ?

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