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最高のプレゼント☆23
** 遊・side **
───そして、
多少の気がかりはあるものの
迎えた晃くんの誕生日・・・・前日の夜。
時刻は、 23時55分。
あと、5分。
先に眠ってしまった晃くんの寝顔を
じーっと見つめる。
ドキドキ////
時計と晃くんを交互に見て、その時を待つ。
そして、時計の針が1分前になったところで
そろそろと起き上がると、
晃くんに覆い被さって ぎゅうっと抱きついた。
『ん・・・・・、・・・・・・・ん・・・・?』
晃くんがモゾモゾと動く。
まだ完全に目覚めてはいない・・・だろうに
晃くんの両手が上に乗っかっている僕の背中に回されて、そのまま緩く抱きしめられる。
無意識の抱擁。
それが すごく嬉しい。
『・・・・・晃くん・・・、晃くん・・・///』
『ん・・・・・・・・・ん~・・・・?』
呼び掛けると
晃くんの目が うっすら開いて、僕を見た。
『ゆー・・・・・どした?』
優しく笑って、背中を擦ってくれる。
「遊」じゃなくて「ゆー」。
甘えた時とか、エッチの時とか
晃くんは僕を「ゆー」って呼ぶ。
他の人は 気がつかないくらい 些細な違い。
だけど、僕には とっても大きな事で。
ずっと独りだった僕。
愛される事を知らなかった僕。
そんな僕を、晃くんが僕を見つけてくれた。
人を愛する事、愛される事を教えてくれた。
晃くんと出会えたから、僕は・・・・こんなにも
幸せ、なんだよ?
ありがとう、晃くん。
『晃くん・・・誕生日おめでとう・・・』
『ん・・・・?・・ああ・・・うん・・・・・ありがとぉ・・・』
晃くんは、目は開けているけど、まだ寝ぼけ眼で
すぐにでも眠ってしまいそう。
そんな晃くんが可愛くて、
体を上にずらして ほっぺにチュッとキスをした。
『んー?・・・ゆー・・・』
『晃くん・・・誕生日おめでとう・・・・』
今度は唇にキスを落として、
もう1度、心を込めて伝える。
───すると、晃くんが パチっと目を開けて
嬉しそうな顔で笑ってくれた。
『ありがと。ゆー・・・かわいー。』
『・・・晃くんも かわいーよ?////』
『ん~?ゆーのが、かわいー。』
『晃くんも かわいー/////』
クスクス笑って、何度もキスを繰り返していると
不意に晃くんの両手が
僕のお尻をふにふに と揉んできた。
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