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最高のプレゼント☆31

** 遊・side ** 『では~!志田 晃くん、新見 英道さんの  誕生日を祝って、かんぱ~いっすー!』 『おめでとう♪』 『おめでとーっ!』 『おめでとうー!』 『おめでとうっすー♪』 村田さんの音頭で始まった誕生日パーティー。 拍手と、お祝いの言葉が飛び交う。 居酒屋の従業員の皆さんと、新見さん、 薫さんのしもべ・・・・いや、お友だち?たち。 みんなでビールやジュースを掲げ、乾杯を交わす。 『あ、ありがとう・・・ございます・・・・////』 『・・・・どうも。』 晃くんは、恥ずかしそうに縮こまっている。 なぜなら、 薫さんに無理矢理 着せられた バニーガール姿だからだ。 晃くんは出来る限りの抵抗をし 僕も止めてってお願いしたんだけど・・・・ 薫さんの 『ああ?じゃあ、遊が着ろ。  お前のエロい姿をみんなに見せてやれ。』 の、一言で・・・・晃くんが折れた。 せっかくの誕生日なのに 僕のために あんな格好を受け入れた 晃くんの心情を思うと、申し訳なさが募る。 後で、着替えられるように交渉してみよう。 因みに、隣の新見さんは 「私が主役です」のたすきをしているだけ。 まあ、コスプレなんて新見さんがする訳ないし 晴臣さんに・・・って事になれば あっさり帰ってしまうだろう。 新見さんは「ハルに何かしたら許さない!」っていう 空気を隠そうともしていないし 薫さんも特に何かさせる雰囲気はなかった。 乾杯が終わると晃くんが僕の隣に ダッシュで戻ってきた。 顔が真っ赤で 涙目。 やっぱり、僕が着た方がいいのかな・・・? そりゃ、嫌だけど。 恥ずかしいけど。 晃くん、誕生日なのに これじゃあ・・・・ 『晃くん・・・・・』 『言わないで!遊に こんな格好させられない!  だから、平気っ!』 『あ、うん・・・・。あの、ありがと・・・・・』 『うん。でも・・・・帰りたい・・・・・』 テーブルに突っ伏して シクシク泣き始める晃くん。 よしよし、と頭を撫でつつ 思った。 後で、いっぱい慰めてあげよう。

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