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最高のプレゼント☆36

** 遊・side ** 僕たちに向かって ニッコリ微笑んだ桜子さんは いまだにガタガタ震えて 新見さんに頭を撫でられている晴臣さんの方へと カツカツ足音を響かせ、颯爽と歩いていった。 『はーるーおーみー♡』 『ひ、ひぃっ・・・・ね、ね、ねっ・・・||||||』 もう、声すら まともに出ない晴臣さんは 新見さんに しがみつく。 『ちょっと!失礼ねー。  ま、怯えてるアンタは最高に可愛いんだけどね♪』 その言葉に 新見さんが怒ったように桜子さんを睨み付ける。 『お前、いい加減にしろよ。  ハルを泣かすんじゃねぇ。』 『ひ、ひ、ひ、ひで・・・・||||||』 『ああ、いい。泣くな。大丈夫だから。』 『うっ・・・うっ・・・・英道ぃ・・・・・』 晴臣さんが、もっと新見さんに しがみつく。 怯えた顔は、確かに可愛く見える・・・なんて 言ったら怒られちゃうな(笑)。 桜子さんも、大きくため息を吐いて、 1歩 晴臣さんから離れた。 『はいはい。分かったわよ。もー。  お母さんから伝言、言付かったから  伝えたいだけよ。』 『伝言?』 『そう。アンタたち、全然 家に来ないから  近いうちに遊びに来て、って。  晴臣の好きな ちらし寿司 作るからって。』 『ちらし寿司・・・っ!』 急に目が輝く晴臣さん。 あんなに怖がってたのに・・・・・面白い。 『ハル・・・・食べ物に釣られるなよ・・・』 新見さんも呆れ顔。 『伝えたからね?  ちゃんと連絡しなさいよ?』 『うん!する!な、英道!』 『・・・・・・あー、はいはい。』 『じゃあね。』 『え?帰るのか?桜子。』 新見さんが 驚いたように聞くと、桜子さんは 意地の悪い笑みを浮かべた。 『まさか。晴臣から離れた所に行くだけよ。』 『ああ・・・そ。』 『残念でした♡  せっかく来たんだから楽しませてもらうわ。  薫もいるし。』 明らかに残念そうな顔をした新見さんと晴臣さんに 桜子さんは、もっと悪い顔で笑って見せた。 人の悪い ドS・・・・・ うーん。 やっぱり、薫さんと似てる。 うーん。 ・・・S同士って、反発しないのかな? 変な事が気になる僕だった。

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