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最高のプレゼント☆38

** 遊・side ** 『なあなあ、英道。』 『ん?』 晴臣さんが、離れて座る薫さんと桜子さんを 気にしながらコソコソ聞く。 『ずっと気になってたんだけどさ  姉ちゃんと薫ってヤツ・・・・  なんで別れたか、知ってる?』 『ん?・・・・・・ああ。』 『えっ!? マジで !?』 『あー、うん。まあ・・・』 ちょっと困ったように新見さんは天を仰ぐ。 『あのさ・・・聞いちゃ、ダメ?』 『あー、まぁ いいけど・・・・なんで?  そんなに聞きたいもんか?』 『聞きたい!』 『・・・・・うーん・・・そうか・・・・』 新見さんは あんまり話したくないみたい。 でも、晴臣さんは どうしても聞きたいらしく 新見さんに食い下がる。 『俺も!俺も!』 晃くんも一緒になって、新見さんに 詰め寄る。 晴臣さんに助け船を出したのか ただ単純に自分も聞いてみたいだけなのか・・・・ いや、どっちもかな? 晃くんは優しくて好奇心旺盛だもんね。 『ほら!晃も知りたいって!  お願い~、英道・・・!教えて・・・・・!』 『晃まで・・・。うーん。  そんなに聞きたいのか?なんで?』 『え・・・と、あのさ、高校生になってから  姉ちゃん、ずっと不良っぽかったんだけど。  2年の時だったかな・・・・急に いつも以上に  とんでもなく荒れてた時期があってさ。  もー、怖くて怖くて・・・・。  それが、アイツと別れたからなのか気になって・・』 『あー・・・そうなのか。・・・2年か。  なら、そうかもな。』 新見さんが頷く。 『やっぱり?  マジであの頃が1番 怖かったんだ、姉ちゃん・・|||||』 晴臣さんは、その頃を思い出したのだろう、 自分を抱きしめ ぶるりと震えた。 『OK。ま、いっか。もう時効だよな。』 『やったー!』 『ありがとうございます、新見さん!』 バンザイして、ハイタッチする2人。 ・・・・単純・・・・・いや、純粋だよね。 (そこが晃くんの可愛いトコでもあるんだけど♡) 『ん。  ま、薫らしいっちゃ薫らしい話なんだけど・・・』 新見さんは、ビールを ひと口飲むと ゆっくり話し出す。 僕も(実は)聞きたかったから、 晃くんに ピッタリ くっつく。 話も聞けて、晃くんにも くっつけて・・・・ 一石二鳥って こういう事じゃない? えへへ♡

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