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最高のプレゼント☆39
:**:新見 ・side **!
“ 女は預かった
返してほしければ○○に来い ”
そんな手紙が
薫の下駄箱に無造作に 突っ込まれていた。
『女・・・?誰だよ?名前 書けよ(怒)。』
『ん?女だろ・・・?
お前に関係ある女つったら彼女じゃないのか?』
『あ?・・・彼女?・・・・・・・・・ふん。』
薫はめんどくさそうに、紙を くしゃっと
丸めると、その辺にポイッと投げ捨てた。
『助けに行くんだろ?・・・つきあうぞ?』
『・・・は?行く訳ねーだろ。』
なに言ってんだ?って顔で俺を見る。
いや、俺からしたら
お前の方が なに言ってんだ?
・・・・なんだけど。
『は?行かねーの?・・・いいのか?
助けなくて。』
『だから、
なんで俺が 行かなきゃいけねーんだよ?』
『いや、彼氏だからだろーよ。』
『ちっ・・・・めんどくせー。
アイツ、そこそこ強いから大丈夫だろ。』
『え?お、おい!マジか !?マジで行かねーの?』
俺は薫が捨てた紙くずを拾うと
慌てて後を追いかけた。
『行かねーよ。行きたきゃ、お前が行けよ。
俺は帰る。』
『え?薫 !?おいっ!』
そう言うと
薫は ( ホントに )さっさと歩いて行ってしまった。
1人取り残された俺は
呆然と立ち尽くす。
『・・・・・・・・・マジ?』
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