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最高のプレゼント☆42

** 新見(高校生)・side ** ピンポーン♪ 『薫くーん。』 ピンポーン♪ 『かーおーるーくーん♪』 ピンポーン♪ 『かーおーる・・・・』 ダダダダダダダダッッ! 中から ものすごい足音が聞こえてくる。 あははー。 走ってる、走ってる♪ はははー。面白れぇ♪ もう1回 押しちゃえ♪ ピンポーン♪ 『かおるくーん♪』 ガチャッ! バンッッ! 『てめーっ!!うるせーんだよ!』 『あ。いたいた♪薫くん♪』 『いた、じゃねーんだよ!ボケッ!』 『えー、その言い方はないだろー。  行って来てやったんだぜ?彼女さんのトコ。』 『・・・・・はあっ?!お前・・・・本当に行ったのか。』 信じらんね、って顔の薫。 いや、だから 俺からしたらお前の方が 信じらんねーんだって。 『全然 大丈夫だったろ?アイツ。』 『あー、うん。縄で縛られてたんだけど・・・』 『へー。』 『なんか 自分で解いてボッコボコにしてさー。』 『ほー。』 『俺、行った意味なかったわー。』 『だろうな。大体、アイツが捕まる事自体  最初から おかしいと思ったんだ。』 『あ、なるほどね。』 いや、だからって、帰るか? 一応、行くだろ、ふつー。 ホンット、分かんねーヤツ。 『ま、無事だったから そこは いいんだけどさ。』 『あ?なんだよ。他に なんか あんのか。』 『サクラちゃん、すっげー怒ってたぜ?  ・・・・・・・・(お前)に。』 『俺に?』 『なんで薫は来ないの?許せない!ってさ。』 『・・・・ちっ。』 『俺も1度は誤魔化したんだぞ?  だけど 全部、お見通しでな・・・』 『ちっ。・・・めんどくせー 女。・・・で?』 『別れるって。』 『は?』 『別れるって。』 『あっそ。そりゃラッキー。』 『ラッキーって・・・・・・・・お前。』 『いいんだよ。そのうち別れるつもりだったし  ちょーどいい。』 顔色も変えず、あっさり受け入れる薫。 冷めてるってのはホントらしい。 どういうつもりで助けに行かなかったのか 真意は分からんが。 ま、それは どうでもいいわ。 俺には関係ねーし。 大事なのは この後だ。 サクラが別れる前に殴りに来るって言ったら どんな反応すんのかな?

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