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最高のプレゼント☆43
** 新見(高校生)・side **
俺は薫の反応を楽しみに
嬉々と話した のだが・・・・
『ふーん。』
これまた、あっさりと答える薫。
ふーん・・・・って、
それだけ?
『ま、いいんじゃねーの?』
『は?いいのか・・・・・・』
『それでアイツの気がすむなら。』
『え?マジで・・・・・?』
ホントに そう思ってんのか?
薫の顔をじっと見るけど・・・・
よく分からん。
コイツって感情を表に出さないからなぁ・・・
あ。ケンカしてる時は、表情 豊かだけど。
『・・・それだけか?』
『へ?』
『話。』
『あ・・・ああ、うん。』
『そうか。じゃあな。』
『え。』
パタン、と閉じるドア。
カチャ、と閉まるカギ。
『・・・・・・・・・・・・・えー。』
マジか・・・・。
なんつーかなぉ。
あっさりし過ぎじゃねーの?
まぁ、いいけど。
『サクラ、殴りに来る時、
連絡してくんねーかな・・・・。』
そしたら絶対 見に行くのにな。
ま、いっか。
しばらく薫の動向を見守ろう。
何かあった時、すぐに分かるように。
ちっちゃな変化を見落とさないように。
ふはは。
楽しくなりそうだ。
俺って悪いヤツ♪
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