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最高のプレゼント☆44

** 遊・side ** 『・・・で? 姉ちゃんは殴りに来たの?』 『殴られたんですか!?てんちょー!』 晴臣さんが、身を寄せて聞く。 晃くんも興味津々。 『ん?いや、どうかな?  結局、見られなかったんだよなぁ。』 『え?そうなんだ。』 『ああ。でも1度だけ 頬っぺたが うっすら  赤くなってた事があったから・・・もしかしたら?  って思った記憶は あるな。』 『えっ?マジで店長、殴られたんですか!?』 晃くんが思わず・・・と言った感じで大きな声を出す。 新見さんは そんな晃くんに「シーッ」と 指を口にあてて 嗜めてから言葉を続けた。 『その後、全然サクラを見なくなったしなー。  やっぱ そん時に別れたんだろうなぁ。』 『ふぅん。なんか・・・薫って・・・なんつーか  冷たいヤツなんだな。』 『んー?んー。・・・・まぁ・・・・アイツも  いろいろ複雑な環境にいたからなぁ・・・・』 『複雑な環境?』 『うん、まぁ。アイツは・・・・・、あ。』 新見さんが唐突に言葉を止め 『ヤッベ・・・・・』 と、晴臣さんを抱き寄せ、顔をしかめた。 ??? なんだろ?? 新見さんの視線の先を見ると・・・・ こちらを鬼のような形相で睨み付けながら グラスを片手に歩いてくる薫さんの姿が見えた。 『あ、薫さん』 『げっ!てててて店長・・・・・!!』 『ひぃっ・・・・!お、鬼・・・・っ!!』 僕の言葉で薫さんに気がついた 晃くんと晴臣さんが ガタガタ 怯え出す。 すると、鬼の形相の薫さんが一変、 ニタァッと黒い笑みを浮かべた。 あー。 すっごく怒ってる・・・・・。 僕たち、どうなっちゃうんだろ・・・・・。 『なんの話だ?楽しそうだなぁ?晃くーん♪』 『てっ!ててててててんちょーっ!』 迫る鬼・・あ。悪魔! ・・・・じゃなかった、薫さん。 よく晃くんが黒いオーラがって言ってるけど・・・・ 今なら僕にも見えるような気がする。 『なんの話だぁ?詳しく教えてくれ、晃くん♪』 『あ・・っ・・・や・・えーと・・えーと・・・・・』 追い詰められた晃くんは、 きっと誤魔化そうとしたんだと思う。 『な、ななななんも!なんも話してません!  店長の過去の話とか、フラれて殴られた話とか!  まったく!全っっ然、してませんっっ!』 うまく いかなかったけど。

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