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最高のプレゼント☆46

** 遊・side ** 『なんだぁ?やっぱり お前・・・・まだ  薫のこと好きなんじゃねーの?』 新見さんが呆れたように言う。 その言葉に晴臣さんの肩がビクリ!と震えた。 そして、恐る恐る顔を覗かせる。 『え・・・・・・・・・・・ね、姉ちゃん・・・・・?』 信じがたいって顔で、桜子さんを見つめる晴臣さん。 『はぁ!?私が薫を!?』 桜子さんは、すっとんきょうな声をあげて 薫さんから離れて ビシッと指を差す。 『バカな事 言わないでよっ!  コイツは私を見捨てたのよっ!?  大っっ嫌いよっっ!!』 『なんだ、そっか。  よ、よかったぁ・・・・・・』 『よかった・・・だぁ?』 明らかにホッと胸を撫で下ろす晴臣さんに  薫さんが ゆらり・・・と近づいていく。 『どういう意味だ?こら。』 『・・・・・・ひぃっっ!うぎゃ────っっ!』 顔を隠して 新見さんに しがみつく晴臣さん。 『おい。ハルを脅すのは やめろ。』 『そうよ!晴臣を泣かせていいのは私だけよっ!?』 『るせーよ。お前は黙ってろよ、サクラ。  大体、失礼だろーが、コイツ。』 『ひいぃぃぃっっ!!!  ご、ごごごごごめんなさいいぃぃっっ!』 ますます しがみつき 怯える晴臣さんを見て、薫さんは ニヤリと笑った。 『ふん。ま、いいや。許してやろう。』 『ホ、ホントに・・・・?』 『おー。その代わり・・・・』 『その代わり・・・?』 『そうだなぁ。新見の好きな所を  みんなの前で発表してもらおうか。』 『・・・・・え?』 『100個。』 『・・・・ひゃっっ、100個ぉぉ !?』 『おい、薫・・・・』 『お前も聞きたいだろ?新見。』 『そりゃあ・・・・いや、でも100個はさすがに・・・』 『あ?ははぁ。そりゃそうか。  お前のいい所なんて100個もある訳ないもんな。』 その言葉に、晴臣さんが反応した。 『なっ・・・!お前、友達のクセに!  英道は いっぱい いい所あるんだぞっ!?』 『ほほぉ。そーかそーか。』 『そうだよっっ!バカにすんなっっ!』 興奮している晴臣さんは 黒い笑みを浮かべる薫さんに気づかない。 『じゃあ、言えるよな?100個。』 『言えるっ!ひゃっ・・・・・・・・・・・個・・・・|||||』 はた、っと晴臣さんが固まる。 『さあ?言ってもらおうか。』 薫さんが 「ふはははっ!」と悪魔のように笑う。 それはそれは楽しそうに。 なんか 大変な事になってきたんだけど・・・・ 大丈夫かな・・・・・ 晴臣さん。

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