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最高のプレゼント☆47

** 遊・side ** 薫さんに乗せられて、 否応なしに 部屋の真ん中に連れていかれ ビールケースの上に立たされた晴臣さん。 『さー、どうぞ♪』 真っ黒な笑みを浮かべる薫さんに促され 晴臣さんは モジモジしながらも 口を開いた。 『え・・・えと・・・・ひ、英道は・・・・優しくて、  強くて、カッコよくて、・・・・お、大人で・・  えと、それから・・・それから・・・・』 『それから?』 『えと・・・・えと・・・仕事がんばってて・・・・』 『ほぉー。それから?』 『それから・・・・えと・・・・ケンカ強い!  あと、時々 意地悪!』 『意地悪?お前、それ好きなのか?』 『あっ!ま、間違えた・・・/////!あの・・・  あの・・・・・えと・・・・えーと・・・・・』 『まだ6個だけど?』 『う、うっさいな////!まだ あるし!』 『ほー。じゃあ、どうぞ?』 『分かってるよ!えっと、英道は・・・・  仕事 出来るし、お酒飲めるし、あと・・・』 『ふんふん。続けて?』 『あと・・・優しくて・・・・・・』 『それは もう聞いた。』 『あ!そっか!えと・・・・・あとは・・・・えーと・・・・・』 『ふん。まだ序盤だぞ?  ここで苦しんでたら100個なんて  ほど遠いけど?ほれ、次は?言ってみ?』 『うっ・・・・////』 意地悪く笑う薫さん。 声を詰まらせ、真っ赤になって涙ぐむ晴臣さん。 たまりかねた新見さんが 晴臣さんの傍に行ってそっと抱きしめた。 『もういいよ。ハル。』 『違う・・・っ!英道・・・俺、ホントに・・・っ////』 『分かってるって。  続きは帰ってから ゆっくり聞くよ。  いいな?薫。』 『ふん。』 薫さんは面白くなさそうに 空になったグラスをカラカラ振る。 ── と、「今 行くっすー!」村田さんが ご主人様に遣える犬のように ウィスキーと氷を持って走ってきた。 そのお酒を半分あけた時、 偶然なのか たまたなのか分からないけど バッチリ、僕と目があった。 『じゃあ、次は・・・・・お前の番だな、遊。』 『え・・・・・、僕?』 『そう、お前だ。晃の好きな所 100個な。』 『・・・・・・・・・・うん。』 『えっ!?ゆ、遊・・っ・・!?』 『うぅ。ゆうぅ・・っ・・・・』 慌てる晃くん。 泣きそうな晴臣さん。 『大丈夫。僕、がんばる。』 ビールケースの上に立って 晃くんを真っ直ぐ見つめる。 晃くんの 好きな所。 いっぱい ある。 コホン、と 1つ 咳ばらいをして僕は口を開いた。 『晃くんは、とっても優しくて、  いつも僕を甘やかしてくれて、好きでいてくれて  ちょっと頼りない所もあったりするけど  それも晃くんらしくて大好きです!  毎日 寝る時は ギュッてしてくれるし  寝起きのハスキーな声もカッコいいし、  寝癖も寝ぼけてる顔も可愛くて好きだし、  あとは、何でもない所でこけたりするとことか  料理のお手伝いしてくれるとことか・・・・・・あ、  でも、たまに お鍋焦がしちゃったりするんだけど 片付け、一緒にしてくれるとことか  普段お料理しないのに僕が病気になったら  お粥とか うどんとか作ってくれたりするし  あと、お風呂掃除が得意だし、  買い物の時 荷物 持ってくれるし、  バイト終わりに迎えに来てくれるし、  家ではずっと手を繋いでくれるし、  不安な時は抱きしめてくれるし、あと・・・・・・・』 言い始めたら、晃くんの好きなトコ 次から次へと溢れてくる。 僕はもう、楽しくて “ 次はなにを言おうかな~ ” なんて 張り切ってたのに 『遊、もういい。やめろ。』 なぜか(さっきより不機嫌な)薫さんに 止められてしまった。 『え?なんで??まだ、いっぱい あるよ?』 『お前・・・つまらん。もーいい。』 『えー。なんでー?』 『なんでも。つーか、これ以上  晃の好きな所なんて聞いてたら耳が腐る。』 『えー。なんでぇ?』 『なんでも。降りろ。』 『むー。』 まだ言いたかったのに・・・・ 渋々、ビールケースから降りた。 しっしっと追いやるように手を振る薫さんを ほんの少し睨んでから 晃くんの傍に戻った。 戻った途端、晃くんに抱きしめられる。 『ゆーっ!いっぱい ありがとーっ♡  嬉しかった~♡♡』 『うん♡でも、まだ いっぱいあるんだよ?』 『うん。帰ってから聞く!ありがと!  最高の誕生日プレゼントだったよ~♪』 『ホント?』 『うん!最高だよっっ!!!』 『・・・・えへへ~。よかった』 ホントに言い足りなかったんだけど そっかぁ。 晃くんが喜んでくれたのなら、よかった。 ホントに まだまだ 言いたかったけど。 いっか♡♡

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