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最高のプレゼント☆49

** 遊・side ** 晴臣さんと新見さんの熱烈チューに思わず 見いってしまった僕だけど・・・気づいてしまった。 カウンターの 空になったグラスに。 『あーあ、全部 飲んじゃったんだ・・・・』 『え?何を?』 晃くんが聞いてくるから、グラスを指差す。 『あれ。』 『え?・・・・あ。あれに お酒が??』 『うん。僕のにも入ってた。』 『え!えぇー、大丈夫っ?ゆー!』 『うん。ひと口しか飲んでないから大丈夫。』 『そ、そっか!』 『あ!ハル・・・!』 新見さんの声に 視線を戻すと・・・ 晴臣さんは新見さんに 抱きついたまま 眠ってしまいそう。 『ん・・・・・ひれ・・みち・・』 なんとも幸せそうな顔で新見さんの名前を呼んで ずりずり 沈んでいくと 新見さんの膝で寝息をたて始めた。 『ハル・・・・・』 心配そうに、でも愛しそうに 晴臣さんの頭を撫でていた新見さんだけど・・・ ふと、なにかに気づいたように 顔を上げた。 そして、オロオロしている村田さんを 怒りの形相で睨み付ける。 『おい!てめー・・・・  ハルのグラスに酒 入れたのは・・・てめーかっ !?』 『えっ!えぇ!?俺、入れてないっす!!』 『・・・・・・・・・ああ?  てめーが持ってきただろうが!』 『ひぃっ!お、俺は運んだだけっす!  入れたのは・・・・・、~~っっ!!』 新見さんの迫力に気圧された村田さんが 言おうとしていた言葉を─── 突然、もっと怖いモノを見たかのように 飲み込んだ。 その目線の先には・・・・ 『はあ・・・・・、薫、お前か・・・・』 『おー。ははは。弱いなー?ソイツ。』 ニヤニヤ笑う薫さんが。 『お前なぁ・・・・・何やってんだよ、もう。』 『ああ、わりぃわりぃ。  こんなに弱いって思ってなかったんだよ。』 『ったく・・・・』 『照れ屋で、大変だとかよく愚痴ってただろ?  だから 飲んだら素直になるかな~ってな? 俺からの誕生日プレゼントだ♪  よかったろ?』 『はぁ?なにが。』 『チュー』 『・・・・・・・・・あぁ、そーゆーコト。』 『そーゆーコト。』 『へーへー、それは どうも。』 『ふん。』 少しも悪いと思ってない薫さんは楽しそうに笑う。 新見さんも それ以上は何も言わず 座敷に晴臣さんを寝かせに行ってしまった。 それを見届け薫さんが 僕を見る。 『そーいや、お前は飲まなかったんだな。』 『だって・・・これ強くない?  苦くて ビックリしたもん。』 『そーでもねーけどな?  ま、お前は酔ってなくても素直だもんなぁ。  つまらん。』 『つまんなくないよー。  晃くんが好きなだけだもん。』 『はあ。アレのどこがいいんだか・・・・・』 『えー?全部!』 呆れてる失礼な薫さんに きっぱり言い切ると 『遊・・・・・・・・・♡』 晃くんの顔が キラキラ輝く。 『ゆーっっ!ありがとーっ!』 『晃・・・お前、ウザい。帰れ。』 『えーっ!?俺、今日の主役ですよっ?!』 『うるせー。黙れ、  お前は 1番格下のサブキャラだ!雑魚が!』 『えぇぇーっ!ひ、ひどい・・・っ!』 『うるせー、とっとと帰れ。』 『えぇー(涙)。』 『晃くん・・・晃くんは毎日、僕の主役だよ?』 『っっ///!! ゆー!好きっっ/////!』 『えへへー。僕もー////。』 僕たちは ギューッと抱き合う。 それを見た薫さんは嫌そうに顔をしかめて 追いやるように手を振った。 『あー、ウザい・・・もーいい、マジ帰れ。』 『え?帰っていいの?』 『ああ?別に・・・つーか、帰れ。  これ以上 晃を見てたら 目が腐る。』 吐き捨てるように言う。 『ひ、ひど・・・っっ!』 『・・・・・・・薫さん・・・』 薫さんてば・・・・ 容赦ないなぁ、晃くんには。 でもそれは、裏を返せば それだけ晃くんを 気に入ってるからだ、と僕は思うんだけど。 『俺の目が腐ったらお前の目も潰すからな?』 『───えっ!?なにそれっ!怖いっ!!』 『耳も削ぎ落とすからな?』 『えええええっ!?』 えっと 気に入ってるんだよ・・・・ね・・・・・ ・・・・・・・・・多分。

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