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最高のプレゼント☆50
** 遊・side **
『じゃあ、ホントに帰りますよ?
いいんですね?』
『おー、帰れ帰れ。』
薫さんが本気で言ってる、
と、判断した晃くんは嬉しさを隠せず
キラキラを振り撒きながら
新見さんに報告しに走って行く。
残された僕と 薫さん。
晃くんは 帰る気満々だけど、
もう1度、確認してみる。
『薫さん、ホントに帰っていいの?』
『ん?おー。もういい。』
あっさり。
『いいの?・・・気はすんだの?』
『あ?なんだ、それ。』
『うん。何か・・・こう、からかいたかった とか
もっと何か企んでるとか・・あったんじゃないの?』
『ぶはっ!お前・・・・っ、しっつれーな!
まあ、否定はしないけどな。
つーか、今日 お前と新見を ここに呼びつけて
ジャマしてやった時点で もう目的は果たしてんだ。』
『・・・・・・・・・ホントに?』
なんか、それで満足とか・・・
悪いけど信じられない。
『今日まで悩んだろ?困ったろ?
それでいいんだよ、俺的には。』
『・・・・・ふーん。』
ホントかなぁ・・・・。
まだ、僕の疑いは晴れない。
だって、あの薫さんだよ?
僕の思ってる事が分かったのか、薫さんは
僕から目を反らして 天井を見る。
『ま、後はあれだ。
仲間内で新見を祝いたいって話が出てな。
アイツ、普通に呼んだって来ねーから
晃をダシに使ったつーのもある。』
『ダシ・・・・・・』
なるほど。
それなら、なんか納得。
『お前にゃ悪いことしたな。
って、・・・・・・・謝らねーけど。』
『ふっ、あはは。いいよ。
僕もすごく楽しかったし。』
それに・・・・・・・・・
謝る薫さんなんて見たくないし。
『そういやぁ
・・・・・お前。ホントに100個言えんのか?』
『晃くんの好きなトコ?もちろん言えるよ?』
即答すると (ホントの事だからね?)
薫さんが心底 嫌そうに僕を見た。
『あー、気持ち悪・・・・・・』
『ちょっと・・!?
それ、しっつれー、でしょ?』
『るせーよ。あー、気持ち悪ぃ・・
酒が不味くなるわー。』
むー。
しっつれいな・・・・・・
嫌なら聞かなきゃいいのに。
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