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最高のプレゼント☆52
** 遊・side **
── 数十分後。
『あぁ・・・・・帰ってきた・・・』
『つ、疲れたぁ・・・・・・』
安堵から 気が抜けて
へなへなと玄関に座り込んだ。
いつもより長く感じた帰り道。
やっと無事に帰ってこられた。
あの後
立ちすくむ僕たちに薫さんは・・・・
『こりゃあ。朝までかかるかもなぁ?
でも、ずっと一緒に居れるなぁ。
お前ら離れたくないんだもんなぁ。
よかったなぁ、晃くん?
まあ、ゆーっくり2人で頑張れや♪』
とか、好き勝手 言って高笑いしてたっけ。
やっぱり
薫さんは薫さんだったな・・・・。
そして、好き放題言って気が済んだのか
「もう用はない」とばかりに
店の外に追い出された僕たちは
何とか 袖の中に手錠を隠し(長袖の季節で よかった!)
バレないように びくびくしながら電車に揺られ
帰ってきたのだ。
緊張しまくってたから
疲れ方も半端じゃなくて・・もう くたくた・・・。
出来るなら、すぐにでも横になりたい気分だけど
・・・・この手錠を外さないことには・・・・
落ち着かない。
もちろん、晃くんと ずっと くっついてられるのが
イヤなワケじゃない。
ないんだけど・・・
その・・・・////
トイレがね?
その・・・////
やっぱり さすがにトイレに・・・・
一緒にって事になると・・・・・・・・・ね////
・・・・・・・・・///////////
よし!
鍵 外すの、がんばろうっっ!!
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