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最高のプレゼント☆53
** 遊・side **
『さて・・・・・』
大きく深呼吸して、ダイヤルを見る。
『001から やってみる?』
『そうだね、地道に。』
『よし。』
『うん。』
☆
☆
☆
☆
『299・・・・・・どう?』
『・・・ダメ・・・・』
『『あー・・・・・・・・||||| 』』
がっくり。
休みなく、ダイヤルを合わせて2時間弱。
晃くんの誕生日は、鍵に夢中になってる間に
終わってしまっていた。
もう1回 おめでとうって言いたかったなぁ。
なんて。
ちょっと心が折れてきた。
『300!どうだっ!?』
『・・ダメ・・開かない・・・・』
『『はぁ~・・・・・・|||||| 』』
がっくり。
これで「999」だったら目も当てられないな・・・。
『ちょっと休憩しよ、ゆー。』
『うん・・・・・・』
2人して、ベッドに寝転ぶ。
ああ。変な汗かいて気持ち悪い。
お風呂に入りたいけど、服・・・脱げないもんなぁ・・・。
あと、トイレも・・・怖い・・!
(ま、まだ大丈夫だけど!)
『薫さんが入れそうな数字ってなんだろう・・・』
『・・・うーん・・・・・店長が入れそうな数字かぁ・・・
うーん・・・・分かんない・・・・』
『だよねぇ・・・・・』
『うーん・・・・・・・』
やっぱり地道にやるしかないか・・・・・。
それにしても・・・・
薫さんて・・・・・・・・
『ふふっ・・・・』
『ゆー?』
こんな事、普通 思いつかないよね・・・
そう思うと・・・
『ふふ。』
『え。ゆー、大丈夫??』
なんか、急に面白くなってきた。
『ふふ・・・ふふっ。』
『ちょ・・・、ゆー?だ、大丈夫??』
こんな状況なのに
笑いだした僕に 晃くんが焦り出す。
『あはは。大丈夫だよ。
なんかね?、薫さんらしいな~とか思ったら
可笑しくて・・・ふふ。』
『・・・・・・・・・・・・・あー、まあ確かに。
店長らしいっちゃ店長らしいね。』
晃くんも納得。
顔を見合わせて、ふふ、と笑いあう。
『遊も明日バイト無いし。
どうせなら楽しんでやろっか。』
『そうだね。楽しもう♪』
『よっし!その前に、俺、トイレ!!』
『え・・・・・・・ト、トイレ?』
『うん!行きたくなっちゃった♡』
『え・・・・・・、で、でも・・・////』
『大丈夫っっ!!一緒に入ろ!?
俺、遊になら見られても平気だからさっ!』
『え!えぇ・・・っっ//////// !?』
そうして、唖然としている間に
僕は トイレに連れていかれてしまったのだった・・・・。
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