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最高のプレゼント☆54
** 遊・side **
『うーん・・・・無理だねぇ』
『う・・・・うん・・・・////』
恥ずかしがる僕のために
色々 試してくれた晃くん。
だけど・・・・やっぱり
一緒にトイレに入らないと出来ないって事が
判明しただけだった。
『大丈夫!そんなに恥ずかしいなら
目、閉じとくから!ね?』
『う、うん・・・・////』
目は閉じれば見られなくてすむ、けど
音は聞こえちゃうから 水を流しながら
誤魔化して なんとか終了・・・・////
『あ~、スッキリしたぁ!』
『う、うん・・・・/////』
は、恥ずかしかったっっ////!!
でも・・・・恥ずかしさを共有するのって、
なんか いいかも・・・
また1歩、晃くんとの距離が近づいた・・・・みたいな?
恥ずかしいけど、それも いっか・・・みたいな。
いや、やけくそ とかではなく。
『よし!続きやろっ!』
『う、うん・・・・っ!』
* * * * * * *
数時間後。
『992・・・ダメか・・・・
なんか俺、嫌な予感がしてきた・・・・』
『だね・・・・・』
最初の “ もしかしたら? ” が、
ホントになりそうな・・・・・予感。
『もう、999いっちゃう?』
正解は「999」だと確信した晃くんは、そう言うけど。
僕としては、このまま順番どおりにクリアしたい
なんて思ったりするんだ。
『なるほど。うん。そうだね!
じゃあ順番どおりいくか!』
僕の考えに晃くんも納得してくれて
次の数字を入れていく。
『996!』
「999」まで あと ちょっと。
まだだろうな、と 流れ作業のように機械的に鍵を持つ手に力を入れる。
─── と。
今まで、動かなかった鍵が くるん と回った。
『・・・え?』
『・・・・!?』
カチャッ。
『あ、開いた・・・・。』
『・・・・・・・・え?』
『開いちゃった・・・・。』
『・・・・・・・・あ・・・・』
まさかの事態に、ビックリして・・・
固まる僕たち。
なんか・・・・
開いたっていう実感も感動も
なんにも湧かないんだけど・・・・
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