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夏休み4人旅☆6

** 晃・side ** 『わー。晃くん、毛布がある~。』 『あ!遊、枕もあるよ。』 『英道!英道っ!ジュースがあるっ!』 『おい・・・・お前ら、落ち着け。』 新見さんの眉間にグッと シワがよる。 だけどさ! これはテンション あがるでしょー! すげーっ! 楽しそーっ!! ケンカしてるワケじゃないしー! いいよねー!! 『あ!トイレがあるよ、晃くん!』 『ああ!スリッパに履き変えるんだ!』 『英道!英道!コーヒーもある!』 『・・・・・(怒)。おい、落ち着け。  引きずりおろされてーのか、お前ら。』 静かに 苛立ちを含んだ新見さんの声 (小声なのに迫力満点)に俺たちは ピキッと固まった。 『『『・・・・・ご、ごめんなさい。』』』 引きずりおらされるのはイヤだ。 俺たちは素直に謝った。 新見お父さんに。 『よし。座れ。』 『『『はーい。』』』 このバスは、4列ゆったりシート (2列+通路+2列) 長旅だから 乗り心地を優先した。 出発して しばらくは、装備にわくわくして 色々 試したりして、興奮していた俺と遊だけど 今は 落ち着いて 真ん中のモニターの映画を観て 時々くっついて話すのが楽しくって。 2人は何してるのかな~? と、通路を挟んだ隣の座席を見ると 絶対 寝ない!と言っていたハズの晴臣さんが すやすや眠っているのが見えた。 その隣の新見さんは ガイドブックを真剣な顔で読んでいる。 うーん。 あの旅館の周りって 観光できる場所なかったよなぁ・・・・・。 つーか、 そもそもガイドブックに載ってるかなぁ? そういえば あの女将、元気かな・・・・ おの おじさんも・・・・ 去年の あの旅行で 遊のこと いっぱい知れて ますます好きになったんだよな・・・。 あー、懐かしい。 今年も いい思い出 いっぱい作ろう。 ね?遊♡♡ 遊に視線を移す─── と、 いつの間にか遊も 気持ちよさそうに眠ってしまっていた。 『可愛い・・・♡』 ずり落ちた毛布をかけ直して 遊の可愛い寝顔を見てたら 俺も急に眠くなってくる。 毛布を被って もう1度、遊の寝顔を目に焼きつけてから 目を閉じた。 おやすみ、遊。 夢の中でも会えたらいいなー♡ なんてね////!

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