706 / 761

夏休み4人旅☆7

** 晃・side ** 目が覚めると・・・朝だった。 つまりは、1度も起きることなく ぐっすり眠れたってことだ。 うーん。 いいな、バス・・・・♡ 安いし、意外と快適だし・・・・ 『おはよう、晃くん。』 おっと、 隣から 可愛い声が・・・・! 横を向くと、可愛い笑顔の遊。 近いし、可愛いし、 やっぱ バス最高っ! 『おはよー、ゆー♡眠れた?』 『うん!ぐっすり。』 うはー。可愛い。 ニコニコで遊を観ていたら・・・ 『お前ら、朝からキモい。』 反対側から、可愛くない声が・・・・。 『晴臣さん、おはよー。』 『おはよう、遊・・・・と、晃。』 また、それかいっ! 言い返そうとして、ハッと思いとどまる。 晴臣さんの横から、新見さんがものすごく恐ろしい表情で こちらを睨んでいたからだ。 留守番・・・置いてきぼり・・・・ そんな言葉が頭に渦巻く。 『あー。朝から鬱陶しいー。』 新見さんの形相に気づかない晴臣さんは 面白くなさそうに悪態をつく。 なんなんだ・・・・? なんでそんな不機嫌なの・・・。 『ハル、態度 悪い。』 新見さんが とうとう晴臣さんの頭を小突く。 晴臣さんも、新見さんが怒ってるのに気づいて 慌てて姿勢を正した。 『晴臣さん、どうしたの?』 遊が心配そうに問いかける。 優しいんだ、遊は。 可愛いし、最高だなー♡ 晴臣さんは怒った顔から一転、 悲しそうな顔に変わり ボソッと小さな声で呟いた。 『だって俺・・・ジュースもコーヒーも飲んでない・・  ・・映画も観てないし、音楽も聞いてない・・・・  なんもしてないのに目が覚めたら朝だった・・・  なんもしてないのに・・・・・・・・』 『『・・・・・・・・・はい??』』 ああ・・・そういえば。 乗って早々に 寝ちゃってたっけ・・・・ って、 晴臣さん・・・・・・ それで機嫌 悪いんだ・・・・・・・・ (って、子供かっ!!)

ともだちにシェアしよう!