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夏休み4人旅☆7
** 晃・side **
目が覚めると・・・朝だった。
つまりは、1度も起きることなく
ぐっすり眠れたってことだ。
うーん。
いいな、バス・・・・♡
安いし、意外と快適だし・・・・
『おはよう、晃くん。』
おっと、
隣から 可愛い声が・・・・!
横を向くと、可愛い笑顔の遊。
近いし、可愛いし、
やっぱ バス最高っ!
『おはよー、ゆー♡眠れた?』
『うん!ぐっすり。』
うはー。可愛い。
ニコニコで遊を観ていたら・・・
『お前ら、朝からキモい。』
反対側から、可愛くない声が・・・・。
『晴臣さん、おはよー。』
『おはよう、遊・・・・と、晃。』
また、それかいっ!
言い返そうとして、ハッと思いとどまる。
晴臣さんの横から、新見さんがものすごく恐ろしい表情で こちらを睨んでいたからだ。
留守番・・・置いてきぼり・・・・
そんな言葉が頭に渦巻く。
『あー。朝から鬱陶しいー。』
新見さんの形相に気づかない晴臣さんは
面白くなさそうに悪態をつく。
なんなんだ・・・・?
なんでそんな不機嫌なの・・・。
『ハル、態度 悪い。』
新見さんが とうとう晴臣さんの頭を小突く。
晴臣さんも、新見さんが怒ってるのに気づいて
慌てて姿勢を正した。
『晴臣さん、どうしたの?』
遊が心配そうに問いかける。
優しいんだ、遊は。
可愛いし、最高だなー♡
晴臣さんは怒った顔から一転、
悲しそうな顔に変わり ボソッと小さな声で呟いた。
『だって俺・・・ジュースもコーヒーも飲んでない・・
・・映画も観てないし、音楽も聞いてない・・・・
なんもしてないのに目が覚めたら朝だった・・・
なんもしてないのに・・・・・・・・』
『『・・・・・・・・・はい??』』
ああ・・・そういえば。
乗って早々に 寝ちゃってたっけ・・・・
って、
晴臣さん・・・・・・
それで機嫌 悪いんだ・・・・・・・・
(って、子供かっ!!)
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