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夏休み4人旅☆9
** 晃・side **
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『つ、着いた・・・』
バスを降りて、電車に乗り換え ゆらり揺られ
やっと旅館の最寄り駅に到着。
な、長かった・・・・・。
( 楽しかったけど ) 長かった・・・・・
めっちゃ遠かった・・・・・
こりゃ、年取ったら無理かも・・・
と、少し痛む腰を擦りつつ、駅を出る。
『わぁー、ホントに何もなーい。』
晴臣さんが周りを見て
思わず・・・・って感じで口に出すと・・・・
『なにしろ田舎ですから。』
と、(懐かしい)おじさんの声が・・・
『だよなー。すげー、いな・・か・・・・・・・へ?!
えっ!?だ、誰っ!?』
『あ!おじさん!お久しぶりです~!』
『晴臣さん、旅館の人だよー。』
『え・・・・・・・・・』
『お久しぶりでございます。
志田さま、篠宮さま。』
──と、去年と同じく
この暑いのにスーツをきっちり着こんだおじさんが
恭しく、車の傍に立っていた。
『あわわわ!す、すみません!
失礼な事を・・・・っっ・・・・・!』
晴臣さんが、慌てて頭を下げる。
『わははは!本当の事だから気にせんでええ!
ほれほれ、車に乗り~!』
恭しさから 一転、
突如、豪快に笑い飛ばす おじさん。
なんか、去年よりパワーアップしてる
気がする・・・・。
『おい、早く乗れ。』
新見お父さんの号令で慌てて
荷物を後ろに乗せて、車に乗り込むと・・・・
『みんな、乗ったかの~??』
『はーい、乗りましたっ!』
『コホン。
────では、出発いたします。』
今度は、キリッと大真面目な顔になる おじさん。
うーん。
去年より、キレがいい気が。
晴臣さんが、おじさんの変貌っぷりに
カクンとコケた。
(ちなみに新見さんは、無表情 )←さすが大人
何はともあれ、旅館に向かいまーす!
楽しみだーっ!!
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