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夏休み4人旅☆14
** 晃・side **
☆
☆
『あ~、食った食った♪』
『本当に よく食ったな。』
『晃くん、お蕎麦 美味しかったね~。』
『うん。美味かったね、遊~!』
『親子丼も カツ丼もうまかったぞ!』
『・・・・・・よかったな。』
今、入ったお店は老夫婦が やってて
すごく優しくて いい雰囲気のお店だった。
美味しかったし、大満足!!
因みに晴臣さんは、親子丼、カツ丼に加え
ざる蕎麦の大盛も平らげて
老夫婦に盛大な拍手喝采を受けていた。
『腹ごなしに歩くか。』
『おう!なんか甘いもんあるかなぁ♡』
『まだ食うのかよ・・・』
『甘いもんは別腹っ!』
『あっそ・・・・・』
『あはは。相変わらず すごい食欲だねー。』
『ふふっ。さすが、晴臣さん~。』
なんて、話しながらマップに残る観光名所を巡る。
真夏の午後だと言うのに、山の中だからなのか
思ったより暑くなくて 休憩を挟みつつ、
(甘いモノも堪能しつつ) 全部を のんびり歩いた。
『さて、そろそろ帰るか。』
と、新見さん。
『え!もう???』
と、晴臣さん。
『もう・・・って、見るとこ全部 見たぞ?
もう一周するか?』
『あ、そっか~。よーし!じゃあさ!
帰ったら温泉 入ろうぜーっっ!』
はしゃぐ晴臣さんに、新見さんがニヤリ。
『おー。入る気満々だなー、ハル。
貸し切り風呂は晩メシの後だぞー?』
『・・・・・・・・っっ!?』
晴臣さんは、その言葉にピキッと固まった。
『ち、違うっ!そっちじゃなくて・・・4人で!
皆で入ろうって話だよ!!』
『ほぉ。なるほどな。
じゃあ、貸し切りは楽しみじゃないんだな ハルは。』
『・・・・・・・・へ??』
『残念だな~。んー。・・・・って事は
やっぱり別の誰かを探して・・・・・・』
『ち、違うっっ/////!!そ、そうじゃなくて・・・ !!』
晴臣さんが焦り出す。
からかわれてるのに気づかずに・・・。
新見さんの顔を見れば分かりそうなものなのに。
すっげー楽しそうな悪い顔してるよ?
(こうゆう顔は店長に似てる・・・笑)
『ふーん?じゃあ、楽しみか?』
『当たり前じゃん!すっげー楽しみっ !!』
『ふぅ────ん。』
再び、ニヤリの新見さん。
『・・・・・・へっ??』
再び、固まる晴臣さん。
『俺も楽しみだ。な、ハル♪
1時間、た~ぷり楽しもうな?貸し切り風呂♡』
『・・・・・・・・・─────っっ!
な・・・っ・・・な・・っ・・・っっ/////』
ゆでダコみたいに 真っ赤になって
言葉も出ない晴臣さん。
あーあ。
やっぱり こうなるんだ・・・。
『・・・・・っ・・・・・・・・っ・・・・・・・・・・・/////////』
動かなくなってしまった ゆでダコ晴臣さん。
うーん。
どうしよう。
少し涼しく感じるとはいえ
全然 暑くない訳ではない。
だいぶ歩いて疲れたし
そろそろ旅館に帰りたい。
温泉に入りたい。
ってか遊とくっつきたい。
なんとか 起動しなくては。
その時、フッと遊と目が合った。
思ってることは・・・・・・・・・同じ。
(以心伝心ラブラブだからねっっ!!)
よーし。
いっちょ、やりますか!
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