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夏休み4人旅☆16
** 晃・side**
旅館に戻り、荷物を置いて とりあえずは
本館の大浴場へと やって来た俺たち。
時間的なモノなのか 誰もいなくて・・・
なんと、まさかの貸切状態!
───って・・・まあ、そうは言っても
2人きりじゃないし
さすがに いつ誰が来るか分からないし
何もシないけどね。
ホントの貸し切り風呂に期待っっ !!
『あ”ー、気持ちいー。』←晴臣
『ん”ー。最高だねぇ・・』←遊
『はは。お前ら、じいさんか。』
『遊・・・かわいい・・・・♡』
ピンクの頬っぺた、
うっとり気持ち良さそうに閉じられた瞼・・・
か、かわいい♡
そして、エロい♡♡
温泉って素晴らしい・・・!
『晃はエロ親父みたいだな。』
『っっ!? 俺は遊の親父じゃありませんよっ!』
『は?そういう事じゃなくて・・・・・・
あー。いや、ま・・・いいや。』
『遊・・・・かわいい・・・♡』
『・・・・聞いてねーし』
新見さんが呆れたようにタメ息をついたのを感じた。
けど、どうでもいい。
遊のあの姿を目に焼き付けなければ!
『晃くん』
露天風呂の岩の上に両手を出し、顎を乗せて
うっとりと目を閉じていた遊が、
パチッと目を開いて俺に向かって微笑んでくる。
『な、なにっ////?ゆー。』
『うん。あのね?
あっちの打たせ湯に行ってきていーい?』
『ん?あ・・・うん。いいよ?じゃあ俺も・・・・・・』
『やったー!行こ、晴臣さん♪』
『いえーい!行こうぜ 遊~っ!』
『・・・・・え?あれ?』
2人で行くの・・・?
あれ・・・・・・?
『ふは。見とれて呆けてるからだ。』
『はぁ・・・・・・』
『まぁ、後で2人きりになれるんだから
好きにさせてやれよ。』
『はぁ・・・・・』
ま、そうだよな・・・・
少しくらいなら・・・・(イヤだけど。)
すんげー イヤだけど!
・・・・・・・・・仕方ないかぁ。
『ふっ。ガキだなー。』
打たせ湯で はしゃいでいる晴臣さんを見ながら
新見さんが頬を緩ませる。
『・・・・・・・・・』
あ、そうだ。
せっかく新見さんと2人だし
最近の2人について聞いてみようかな~♪
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