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夏休み4人旅☆17
** 晃・side **
『あ、あの。最近、おつきあいは順調ですか?』
『ん?俺とハルか?・・・まー、順調だな。』
『恥ずかしがりは?健在ですか?』
『ああ。あ、でもキスは慣れてきたかな。
ハルからしてくれる時も たま~にあるしな。』
『へっ?!あの晴臣さんが!!
じゃ、じゃあ・・・・あの、エ、エッチの方は?』
『あー、そっちはなー・・・スるか?って聞くと
恥ずかしがって ものすごーく嫌がるな。』
『あ、やっぱり?』
『ああ。だから何も言わずに押し倒して
上手いこと丸め込んで スるのも
嫌がるのを宥めすかして好きに スるのも
なかなかに面白くてなー♪』
『へー!』
『まあ、どっちをするにしても
キスで メロメロにしてな?
ふにゃふにゃになったところを
美味しく頂いてる♪』
『おぉっ!さすがです!新見さんっ!』
『だから すこぶる順調だ♪』
『みたいですねっ!よかったよかった。』
『はっはっは♪』
おお!
すごいっ!!
楽しい!面白い!
新見さんと笑い合っていた、その時。
『・・・・・・おい💢』
背後から ただならぬ気配。
そして、低い声が響く。
『お前ら・・・・なんの話をしてるんだ・・・・💢』
『おー、ハル♪』
『っっ!!』
ハ、ハル???
振り向くと、怒りに震える晴臣さんの姿があった。
『あ、あの・・晃くん・・・今の会話・・・
みーんな聞こえてたよ・・・?』
遊も困った顔で 晴臣さんの傍に立っている。
『えっ・・・ !?マジ !? 打たせ湯にいて聞こえたの?』
『打たれた後だったわぁっっ!!
お前ら・・・!許さんっ!!許さんんんーっっ!!
今日からお前ら・・・・・・・お前らは・・・っっ!!
おやつ抜きだぁっっ !!』
晴臣さんが、「どーだっ!」ってな感じで
ビシッと指を指し、高らかに宣言した。
だけど俺も新見さんも・・・。
『・・・・別にいいけど?』
『・・・・・・・俺も。』
『────なっ ?! なんだとっ !?
え ─── っっ!おやつ抜きだぞ!?
何で !?なんで平気なんだよっっ!
お前ら、おかしいっっ!!!』
地団駄を踏み、悔しがる晴臣さん。
『・・・・・・・・・アホだな』
『・・・・・・・・・ですね。』
ポツリと呟いた新見さんに激しく同意。
晴臣さん・・・・・
「おやつ抜き」って・・・
誰にでも通じるワケじゃないんだって・・・
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