717 / 761
夏休み4人旅☆18
** 晃・side **
荒ぶる晴臣さんを なんとか なだめすかし
(ご機嫌とりは もちろん、おやつ ←笑)
今度は 4人 みんなで打たせ湯を堪能した。
そして、
浴衣を着て部屋に戻る途中の事。
『あ、あのぉ・・・・・・っ////』
同じように浴衣を着た2人組の女の子が
声をかけてきた。
・・・新見さんに。
ここでも モテモテな新見さん。
やっと機嫌の直った晴臣さんの顔が
みるみる曇っていく。
ありゃりゃ。
って、・・・・・・・・あれ?
なんか 前も こんな事があったって
聞いたような・・・・
『なにか?』
『もしかして・・・俳優の○○さんですか~?』
『いや、違います。』
新見さんは晴臣さんを想ってか、
随分 受け答えが素っ気ない。
でも、それに気づかない2人組は
積極的に新見さんに話しかけてくる。
『えー?そうですかぁ?えー??
あー、じゃあ!一緒に写真 撮らせてもらって・・・』
『撮らねーからっ!
コイツは○○じゃないっつーの!よく見ろよ!』
晴臣さんも追い払うべく、声を張り上げる。
『えー。ホントにぃー?』
『似てるんだけど~?』
『似てたとしても違うからっ!
もう!あっち行けよっっ!』
『なんだぁ・・・違うのかぁ・・残念~。』
『てか、アンタ、なに~?』
2人組、最後の逆襲。
『・・・・・・へっ !? お、俺は・・コイツの・・』
さっきまでの剣幕はどこへやら
言葉に詰まる晴臣さん。
『コイツは、俺の恋人だ。
そして、俺は○○じゃない。・・・もう いいか?』
『ひ、英道・・っ・・///』
新見さんが後ろから晴臣さんを
そっと抱きしめる。
『消えろ。』
新見さんの鋭い眼力と、凄みを効かせた声に・・・
2人組は慌てて去っていった。
『ふん、だ! べーっ、だ!』
『あー、めんどくさ。ハル、サンキュー。』
『べ、別に いいけど・・・///
ってか、お前・・・変装でもすれば?
毎度毎度 声かけられやがって!ムカつく!』
『ん?変装したら余計 声かけられるんだけど?
いいのか?』
『う・・・・///っ! うがーっ!ムカつくー!』
掴みかかる晴臣さん。
『はっはっは。』
それを笑って受け止め
正面から抱きしめる新見さん。
『────っっ////!?
ぎゃあぁぁぁぁっ!は、離せ、バカッ///!!』
『はっはっは♪やなこった♪』
『はーなーせーっっ////!!!』
『やだね♪』
うーん、面白い♪
なんだかんだで仲がいいよなぁ
この2人。
俺たちも負けてないけどねっ!
でも、さすがに ここで遊を抱きしめるのは・・
なんて思っていたら
遊が さりげなーく俺の指先を
ちょこんっと摘まんで すぐ離した。
『・・・・・・・っ・・ゆ、ゆー////』
『・・・・・・えへへ////♡
お腹すいちゃった////部屋に戻ろ??』
『・・・・・・・・う、うんっ////!』
『晴臣さんたちにも言ってくるね♡』
遊が2人の元へ走っていく。
(後ろ姿もかわいいっっ♡♡♡)
『メシッ!?食うっっ!!
英道っ!部屋に戻るぞーっっ!!』
晴臣さんが新見さんを振りほどき
スキップ混じりに駆け出す。
ご飯パワー恐るべし(笑)
さあ♪
本当のお楽しみの前のお楽しみ、ご飯ご飯~♪
ともだちにシェアしよう!