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夏休み4人旅☆19

** 晃・side ** 『あ~、食った食った♪』 夕食は山の幸 満載で とにかく美味しかった。 ただ量が多くて、残すのは勿体ないし どうしようかと思ったのだけれど・・・ 『あ~、幸せ♪』 『お前、よく食ったなぁ・・・・』 新見さんの呆れた声。 『だって残したら勿体ないだろ !?』 『・・・・・・・まぁな。』 そう。 そこは 見た目に合わない大食の晴臣さんが 見事に平らげてくれた。 いつもながら、あの小さな体のどこに あの量が入るんだろうか。 不思議だ。 『知ってるか?英道!  残したら勿体ないオバケが出るんだぞ?』 『・・・・・・・・・出ねーよ・・・』 『あはは。晴臣さんってば♪』 『な、なにー?遊まで笑うなよー。  いるんだぞ?ホントに!』 『いねーよ・・・』 『いるんだって~ !!』 いつもながら、新見さんに からかわれる晴臣さん。 遊も笑って楽しそう・・・・だから いいんだけどさ ・・・・いいんだけどね? ・・・・そろそろ・・・・さ、 じ、時間も 時間・・・・だし・・・ でも、言い出せない・・・。 なんで、こんな時に限って みんな すごく楽しそうなんだろうか・・・。 『お。そろそろ時間じゃないか?』 ソワソワする俺に気がついた新見さんが 助け船を出してくれる。 『ん?なんの?』 『ハルも楽しみにしている貸し切り風呂♪』 『はぁ・・・///?た、楽しみになんか・・・・////』 『ん?楽しみじゃないのか?』 『──── っ////!なっ、た、おま・・・!!』 『なんだ、違うのか・・そっか・・じゃあ・・・』 と、晴臣さんに意味ありげな視線を送る新見さん。 『・・・・・・っ、だーっ!くそ!お前・・・・・  いい加減にしろよなっっ////!!』 『だって楽しみじゃないんだろ?』 『・・・・・っっ、・・や・・・いや・・あの・・////』 『んー?なんだ?言ってみ?ほれ。』 『~~~っっっ////!!  むぎぃぃぃぃっっ!ムカつくっ!!』 『言えよー。ほれ、ほれ。』 あーあ、 また、始まったよ・・・。 もう放っておこう。 『遊・・・・・行こっか。』 『・・・・・・だね。』 俺たちは こっそり部屋を出ることにした。 さあ!さあさあ! 貸し切り風呂にゴー!!だぜぃ!!

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