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夏休み4人旅☆30
** 晃・side **
騒がしくも2人が出ていった後、
俺は 遊と2人っきりの時間を楽しむ。
『ふふふー。こういうのもいいね~。』
『ん~?こういうの?』
『4人でも居られて~、2人っきりにも なれるの。
すごく楽しい♡』
『あー、うん。そうだね♡』
って、俺は ずっと遊と2人きりでもいいんだけど。
あの2人・・・どうしたかな?
イチャイチャ出来てるといいなぁ。
☆
☆
『ホントにおウチ に帰らなくてよかったの?』
ポツリ、と遊が呟く。
『あー、・・・うん。』
去年は ここに来て、その後 俺の実家に行ったんだ。
遊は、俺の家族と家族団らんを楽しんだんだよな。
すごく楽しそうだったもんなー、遊。
『行きたかった?』
『んー?・・・うん、皆に会いたかったな・・・。
でも、晃くんと一緒なら・・どこでも楽しい・・・』
『うん。俺も遊と一緒が1番 楽しい!
・・・まあ、ウチの親、今度 遊びに来るって
言ってたから、そのうち会えるよ。』
『うん・・・・。』
コテンと遊が肩に頭を乗せて
甘えるように グリグリ押しつけてくる。
う・・・・
寂しそう・・・・・
ホントに会いたかったんだな・・・ゆー・・・
家族、か・・・・・。
遊は ・・・自分には家族は いない、って
諦めてしまってるけど
・・・いつか
いつか、遊と遊のお母さんが
分かり合える日がくるといいな・・・
家族・・・・なんだから・・・・・
まぁ、もし分かり合えなかったとしても
俺が一生 傍にいて幸せにするからね!
俺は、遊を優しく、強く 抱きしめる。
『ゆー・・・・・・大好き。』
『うん・・・・僕も大好き。』
ずっと一緒にいよう。
そんな想いを込めて、そっとキスを交わした。
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