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夏休み4人旅☆32

** 晃・side ** 次の日。 朝、目が覚めると・・・・・遊が 俺のお腹に頭を乗せて ピッタリくっついて気持ちよさそうに 寝息をたてていた。 んー。 気持ちいいな・・・・。 布団の上で、遊の眠りを妨げない程度に体を伸ばす。 目を開けると、見慣れない天井。 ん? ここ・・・・どこだっけ? ボーっとしたままの頭で、ぐるりと辺りを見回す。 広い和室。 布団が2組 敷いてあって その ど真ん中に 遊と寝ていた。 『んー・・・・・・・?』 どこだ、ここ・・・・。 浴衣、着てるってことは・・・旅館? 旅館・・・・・。 あ。そうか。 旅館に泊まってるんだった・・・・。 しかし、まあ・・・・・ いつもは狭いベッドで くっついて寝てる俺たち だけど・・・ 2組分の広い布団でも くっついて寝てるなんて・・・・・ 幸せだよなぁ。 下の方にいる遊を抱きしめたくて よいしょと引っ張る。 胸の中に閉じ込めて、柔らかい髪をそっと撫でる。 あー、 柔らかいストレートの髪・・・・ 細くて、小さい体・・・・ 小さい・・・・ 小さい・・・・ 小さいな。 んん? ストレートの髪・・・? それから、 なんか、すごく小さい・・・体? あれ? 遊、縮んだ?? 『ゆー・・・・?』 声をかけると、腕の中でモゾモゾ動く 愛しいその人は・・・・ 眠そうな声で名前を呼んだ。 俺じゃない名前を。 『ん、ん~~、ひ、ひで・・・みちぃ・・・』 ・・・・・・・・・はい !?

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