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夏休み4人旅☆36
** 晃・side**
あの後、無事(?)に 朝ごはんを食べた俺たちは
新見さんの運転するレンタカーに乗り込んで
女将とおじさんに見送られ、出発~!
どこに行くのか、ワクワクしながら車に揺られ
辿り着いたのは・・・サファリパーク。
『わー!すごーい!』
『わー!すげーな!』
車から降りると、看板をみて
はしゃぐ遊と晴臣さん。
『英道ーっっ!
ホワイトタイガーが いるっ!』
『おー。』
『晃くん、晃くん!
バスに乗ったらライオンに
餌やり出来るんだって~ ♪』
『え?あ、ホントだー。』
『え !?マジで?すげー!』
『すごいよね!』
『乗ろうぜー!』
『乗ろう!乗ろう!』
テンションの上がった2人は
手を繋いでピョンピョン跳ねていたが・・・
『俺、チケット買ってくる!』
『晃くん、待っててね!』
と、2人して走って行ってしまった。
うーん。元気だ。
遊が晴臣さんに 似て見えたぞ・・・。
しかし・・・
遊と晴臣さんを追い、のんびりと歩き出した俺は
ふと浮かんだ疑問を新見さんにぶつけてみる。
『新見さん、ここにサファリパークがあるとか
よく知ってましたね。』
『あー、それな。悪ぃけど・・・さ、
あの旅館のまわりって何にもなかったからさ。
ガイドブックで調べたんだよ。』
『・・・・・あ。そういえば・・・ガイドブック、
バスで見てましたね。』
『ああ。ま、温泉つかって、
のんびりもいいんだけどさ。
1日中 旅館の中ってのも退屈だろ?俺、若いし。』
『ははは。・・・ですね。』
ま、何はともあれ、
俺も サファリパークは初めてだから
楽しみ~♪
遊と一緒に初めてを体験できるのも
すっごく嬉しい。
ゲートの前で
晴臣さんと楽しそうに笑う遊の顔が見えてきた。
あああ!
か、かわいい・・・!
もーっっ!
ギューして、
チューして、
押し倒したいくらい かわいいぜ・・・っっ !!
あー!今日も楽しい1日になりそう。
俺は、遊の元へと走った。
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