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夏休み4人旅☆39
** 晃・side **
『ご当地ポッキーって美味いな!
俺、いっぱい買って帰るっっ!』
『はいはい。』
『そんなに喜んでもらえて光栄ですな ♪ 』
嬉しそうに笑うのは、旅館のおじさん。
レンタカーを返しに行くと
すぐに おじさんが迎えに来てくれて
おやつに・・と、おじさん自身がハマっている
ご当地ポッキーをみんなに配ってくれた。
それをもらった晴臣さんは
すっかり ご機嫌♪♪って訳なのだ。
『あ~、マジうまいっっ!』
『はいはい。』
うんうん。
幸せそうで、なにより。
って、
俺たちも幸せでは負けてないけどな!
* * *
『おかえりなさいませ。』
温泉に入って 休んでいると通りかかった女将が
夜は 近くで 花火大会がある事を教えてくれた・・・
の だけど。
『それって、ここから見えますか?』
ちょっと不機嫌に戻った晴臣さんが女将に聞く。
『ええ、旅館からでも見えますけど・・・
たくさん人も集まりますし、
夜店も たくさん出るんですよ~?
ですから・・・・・・・』
『いえ!行きません!
俺と英道は、こっから見ますんでっ!』
ビシッと言い放ち、
ズンズン歩いて行く晴臣さん。
『おい、ハル・・・!』
新見さんが慌てて 追いかけて行く。
『・・・あら・・・
私、なにか悪い事 言ったかしら。』
女将が困ったように俺たちを見る。
『えぇと・・・・・・・』
俺たちは、何故 晴臣さんが怒ったのか、
そして新見さんが 如何にモテるか・・・・
遊園地であった事を全部 洗いざらい話したのだった。
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