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夏休み4人旅☆41
** 遊・side **
『え!ちょっと・・・!遊っ!』
『まあまあ、すぐ終わるから♪ 』
『終わる?終わるって何がっ !?』
『まあまあ、行けば分かるから ♪ 』
『え?なに?どこに?なんで?おいっ!』
暴れる晴臣さんを軽くあしらい、
女将が待つ部屋に急ぐ。
『離せーっ!ゆっ・・・・』
『もう、着いたよ~♪』
『へ?』
『お邪魔しまーす。』
ノックしてからドアを開けると、
ニコニコ顔の女将と仲居さん2人が
部屋の真ん中で 待ち構えていた。
『え?あれ?女将さん?』
女将が居ることに戸惑いを隠せない
晴臣さんを女将の目の前に連れていく。
『な、なに・・・・・・・?』
『うふふー。あのね?これから晴臣さんには
ある事を やって頂きまーす。』
『・・・あ、ある事?』
『うん。だからね?晴臣さん・・・』
『な、なんだよ・・・?』
晴臣さんは、ただならぬ雰囲気に
ゴクリと喉をならす。
『服、脱いで?』
『・・・・・・・・・は?』
『だから、服 脱いで?』
『・・・・は?な、なに??なんでっ////??』
『浴衣、着るから♪脱いで?』
『・・・・・・・は?ゆ、浴衣?なんで?』
『これ着て、花火大会 行こ?』
『花火大会・・・?浴衣・・・・?』
『うん♪』
『え・・・・・・・・、いや、俺は・・・・・・・・・って、
ん?浴衣・・・って、これ・・・これ・・・』
僕の持つ 浴衣を見て、固まる晴臣さんに
ニッコリと笑いかける。
そして・・・・
名付けて、
「女将が考えた花火大会に行こう大作戦」
を、晴臣さんに話す事にした。
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