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夏休み4人旅☆42

** 新見・side ** 「浴衣を着て花火大会に行こう作戦」 ・・・・・・・だっけか?? まあ、どうでもいいけど。 ・・・花火大会、ねぇ ハルの事を思えば 行かない方がいい その方がいいんだ、と そう思っていたはずなのに・・・ 晃のしつこい熱意に押され、 結局、俺は 浴衣を着て ロビーまで やって来た。 『じゃあ 俺、  遊のトコに行ってきますね!  新見さんはここで待ってて下さい!』 ──と、 元気よく どこかへ走り去っていく晃。 一体、なにを企んでるのやら・・・・・ 『はあ・・・・・・』 ───俺だって ハルのために何かしてやりたい 喜ばせたい 気持ちは溢れるほどあるのに なかなか上手くいかない・・ もどかしい・・・・ 『めんどくせー。  整形でもするかな・・・・』 俺は・・・なんでだか昔から やたらと女に声をかけられる。 「顔がいいから」なんて自惚れるつもりはない。 元々、人と壁を作らない奔放な性格が 顔に滲み出てるから?なのか (最近はとある有名人に似てるからもあるらしいが) とにかく 話しかけやすい雰囲気を持ってるようで・・ 薫とツるんで遊んで(ナンパして)た頃は 重宝した この顔が今は、なんとも憎たらしい。 因みに。 薫も 顔は悪くない。 だけど・・・・性格の悪さが顔に滲み出まくってて 声をかけてくる勇気のある女はいなかったんだよな。 はっはっは。 ざまぁ。 って・・・・・・・ いや、 喜んでる場合じゃないんだって。 今は ハルだ、ハル。 『はぁ・・・・・』 もう1度 ため息をついて 晃が走っていった方を見る。 ハル・・・・・どんな顔して来るかな。 花火大会は、ハルも行きたいんだ思う。 (主に出店に) でも・・・・。 何かしてくれようとしてる晃と遊には悪いけど ハルが嫌々とか、仕方なく 行くって感じなら やっぱり止めておこう。 そう決めた、その時。 『新見さーん!』 晃が戻ってきた。

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