746 / 761
夏休み4人旅☆47
** 晴臣・side **
───とはいえ。
人前で抱きしめられるのは・・・
ちょっと・・・////
あと・・・・
あと・・・・
・・・・・やっぱり・・・・
『ひ、貧乳 言うなっっ!
男なんだから胸なくて当たり前だろっ !?』
周囲の人の視線を感じながら
俺は 小声で英道に 悪態をつく。
でも、英道は そんな事 気にもしてないらしく
ますます俺をキツく抱きしめて
おでこに軽く触れるだけのキスを落としてきた。
『・・・・んなっ////!・・おま・・っっ//////!』
『そうだな?当たり前だ。
その、当たり前のハルの胸が・・・俺は いいんだよ。
巨乳なんか クソくらえだ。』
『・・・・・っ、ひで・・・みち・・・・/////』
『さっき、俺が喜んでたのは
いつもと違うハルが見れたから。
あくまでも ハルだから、だ。
女の方がいいなんて、これっぽっちも思ってねー。』
『・・・・・・っ・・・/////』
もう1度、おでこにキスをしてから
英道が そっと離れた。
『分かったか?』
『・・・・・う////、うん・・・/////』
『よし。・・・で?とうもろこしだっけ?』
英道は 満足げに 優しく微笑むと俺の手に 指を絡め
屋台の方へ歩き出す。
う・・・っ・・/////
なんだこれ・・・/////
カ、カッコいい・・・////
英道がカッコいい・・・///!
すっごいドキドキする・・・////
なんか、
英道が やたらナンパされるのが
ちょっと分かったような・・・・・・・・・
多分、見た目もだけど
内面のカッコよさとかも
滲み出てるから、なのかな・・・?
なんて
変に納得してしまった俺。
だけど・・・・・
そんなモテモテの英道が好きなのは・・・・俺。
俺、なんだ。
嬉しくて、胸が・・・・切なくて、痛い。
英道の大きな愛に比べたら
自分の悩みが 如何に小さかったか
自分が 如何に子供だったかって事を
思い知らされて・・・・・・・・・
見た目なんて関係ないんだよな。
俺は・・・・英道と心で繋がってる。
これは、誰にも負けない。
だから、もう くだらないヤキモチとか
嫉妬とか やめにしよう。
見た目なんて もう気にしない・・・
『あっのぉ~。おひとりですかぁ?』
とうもろこしの屋台に並んだ途端
浴衣をだらしなく着くずした肩むき出しの女が
英道に声をかけてきた。
どうやら
少し後ろにいる俺は目に入っていない模様。
『おひとりなら~♡一緒に回りませんかぁ??』
『────っ!?』
なぬっ!?💢
なんだ、コイツッッ!!💢
『ねぇ~♡♡?』
媚びるように 英道に近づいてゆく女に
たった今 誓った 決意が・・・・・・・・・
ガラガラと音を立てて崩れた。
ムカーッッ!
ムカムカムカーッッ💢!!
やっぱり・・・・・・許せんっっ !!
ともだちにシェアしよう!