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夏休み4人旅☆48
** 晴臣・side **
見た目がどうとか、心で繋がってるとか
ナンパ女の前では───関係ないっ!
腹が立つのは どうにもならない!
このヤロウめ!
俺の英道に・・・・・許さんっ!
とっちめてやる!
『おい!』
頭に血がのぼった俺は 文句を言ってやろう、と
ずいっと英道の前に出た。
すると、すかさず英道の腕が 後ろから回ってきて
俺を すっぽり包み込むようにして 抱き寄せ、
そして・・・
『これ、俺の彼女。可愛いだろ?』
見せつけるように、こめかみにキス。
『胸もでかいし。』
なんて言いながら・・・俺の偽物の おっぱいを
両手で大胆に揉み始めた。
『───っっ//////// !?』
『~~ほえっっ////!?』
俺も、ナンパ女も 突然の英道の痴態に驚きすぎて
石のように固まってしまう。
『俺、コイツ以上に可愛いヤツ 知らないし
いらないからさ♪・・・消えてくれる?』
低く 唸るような声で 冷たく言い放つ英道。
『────っっ!』
ナンパ女は ハッと我にかえると 真っ赤になって
何も言わずに ワタワタと走り去っていった。
『ははっ。おもしれー ♪ 』
英道が 面白そうに クツクツと笑う。
『いやー、巨乳って便利だな ♪ 』
『・・・・・・・・・・・』
一方、俺は 驚愕のあまり
ガッチガチの石になったまま・・動けない。
『ほら、ハル。とうもろこし買うぞ?』
『・・・・・・・・・・・』
ご機嫌な英道に抱かれたまま
売り子のお兄さんの前に行けば
若いお兄さんも あんぐり口を開けたまま
真っ赤な顔で・・・・・・・やっぱり石になっていた。
『・・・・・・はっっ!・・・・あ・・っ・・・////// !!』
う、うわあぁぁ・・・・・・・っっ////!
ばっちり見られてんじゃんか//// !!
英道のバカ・・・・ッッ//// !!
『おにーさん。とうもろこし、2本ね ♪ 』
英道は 気にもしてない様子で
呑気に注文する、・・・・けど
『ほわぇっ/////!は、はい!に、2ぽん!
いや、とうもころひ、し、 2本だす、ですねっ !?』
笑えるくらい、どもりまくる お兄さん。
そのテンパり具合に
俺も、なんだか笑えてきて・・・・
気がつけば3人で 大笑いしてた。
『ありがとうございました~♪』
お兄さんに手を振って、
がぶりと とうもろこしにかぶりつく。
まあ、胸 揉まれたのはビックリ、だったけど
おかげで ナンパ女を追い払えたし
よしとするか~♪
うん♪
とうもろこしも美味い ♡
最高♡♡
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