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夏休み4人旅☆52
** 晴臣・side **
夜空と 花火を 見ていると
少しずつ気持ちが落ち着いてきた。
よし。
・・・もう変な事は考えないぞ。
花火が終わって、下りたら たこ焼きを買おう。
・・・おっと、そうだ!クレープも!
うん。
そうだ、そうしよう。
よし。落ち着いた。
もう 大丈夫。
花火も もう終わりが近いのか
連続で どんどん うち上がる。
その中に 時おり、一段と大きな花火が夜空に咲く。
『・・・わあっ!すごいっ!』
『尺だま だな。でかいな。』
流れ星のように尾をひいて、消える刹那
キラキラ輝く大きな大きな花火。
『すごい・・・・』
『すごいな。・・・ハル。』
『ん?』
名前を呼ばれ、視線を空から英道に移す。
──と、英道が優しく微笑むのが暗がりの中でも
はっきり見えた。
微笑んだ英道は・・・ゆっくりと近づいてきて
・・・・軽く唇が触れた。
『ハル、好きだよ。』
『ひ、英・・道・・・///』
うわぁ・・・・なんて ロマンチック。
俺・・・俺、幸せ・・・・
ほんわり 幸せを噛みしめていれば
英道が急に 俺の手を引いて歩き出した。
『行くぞ。』
『・・・・・・・・・・え?』
行く?どこに?
っていうか、花火は?
もう終わりそうだけど(多分)、
まだ やってるのに・・・どこに?
『英道・・・・?』
『もー、我慢ならん。』
『・・・・・?なにが?』
『お前、可愛すぎ。』
『はぁ・・・・?』
なに言ってんの?コイツ・・・
聞く間も 考える間もないまま、神社の裏手に
連れていかれてしまった。
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