757 / 761
夏休み4人旅☆58
** 晃・side **
── 翌朝。
『お前ら・・・・・』
朝、すっきり爽やかに目覚めて
遊と2人 手を繋いで 仲良く寝室を出ると・・・
晴臣さんが呆れた顔をして俺を(俺だけを)睨んできた。
『え?なに?どうしたの?』
意味が分からず、晴臣さんに聞けば
晴臣さんは 何も答えずに ぷいっと顔を反らしてしまう。
『晴臣さん?』
『・・・・・・・・・』
呼んでも、反応なし。
えー。
・・・なにこれ。
俺、なんかしたっけ?
そりゃ・・遊には あれやこれや、
にゃはは♪ な事もシたけど
晴臣さんに何かした覚えはないんだけど??
んー?
『おー。起きたか、2人とも。』
悩んでいると、ガラッと襖が開いて
すでに普段着に着替えている新見さんが入ってきた。
『あ。新見さん。おはようございます。』
『おはようございまーす。』
『おー。おはようさん。』
うーん。
新見さんは 至って普通・・・だな。
怒ってるのは、晴臣さんだけって事か。
えー。
俺、なんかしたぁ??
分からん。
・・・ほっとくか。
うん。
ほっとこう。
『ゆー ♪ お茶、飲む?』
『うん。飲む~ ♪ 』
机に突っ伏している晴臣さんは 無視して
遊と隣り合って 座布団に座る。
湯飲みを並べていると
晴臣さんが ガバッと顔を上げ・・・
『おいこら!バカ晃!聞けよ!
なんで怒ってんのかってのをさーっ!』
って すごい剣幕で怒鳴ってきた。
『・・・・・・・はい?』
え。
なにそれ。
話しかけてほしかったの?
聞いてほしかったんかい!
あー・・・・・
・・・・・めんどくさっ。
ともだちにシェアしよう!