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夏休み4人旅☆60
** 晃・side **
おおお・・・///
無我夢中だったとはいえ
遊の声を聞かれるとは・・・・・
不覚!!
俺のバカッ!!
『・・・・・っ・・////』
『・・・・・・・・・。』
『・・・・・・・・・////』
なにも言わず
ぷいっと顔を反らず晴臣さん。
固まって石になる俺。
真っ赤になって俯く 遊。
みんな それぞれ 動けない。
『ん~?どうした?お前ら、固まって。』
相変わらず 悪い笑顔を浮かべたまま
新見さんが みんなの顔を覗いてくる。
うわー!
意地悪・・・!
こういうちょっと黒いところは
店長と似てる・・・・・・・・
同じ部類の人なのかも?
(だから仲がいいのかな?)
・・・とか 思っちゃうよなぁ。
その時・・・遊が 俯いていた顔を上げ
晴臣さんに向かって頭を下げた。
『あ、あの・・・ごめんなさい ///』
『え?』
『え?』
なんで 遊が謝るの?
そう思って 遊の見つめる先・・晴臣さんを見れば
晴臣さんも同じくらい驚いた表情になって
焦っていた。
『な、なんで?なんで遊が謝んの??』
『だって・・・晴臣さんたちが 帰ってくるって
分かってたのに・・・・シ、シちゃって////
それに・・僕・・・・・声、ガマン出来なくて・・・///
ご、ごめんね・・・////?』
真っ赤になって、震える声で そう言った遊は
また深々と頭を下げた。
『・・・・・・・・・っ』
俺のしたこと のせい、なのに
遊にだけ謝らせるとか・・・・!
そんな訳にはいかない!
『──そ、それなら俺も!
俺も、遊がかわいくて、ガマン出来なくて・・・
ごめんなさいっっ!』
俺も遊と一緒になって慌てて頭を下げる。
───と、謝る俺たちに
晴臣さんは
『え?え・・・ちょ・・・っ・・・、え?
いや、そんなつもりじゃ・・・・・・、・・・え、え
どうしよう・・・・えーっ!』
ものすごく焦りはじめた。
そんなパニックに陥る晴臣さん・・・と
この部屋の妙な雰囲気を救ってくれたのは
『ははっ。おもしれぇ!
ははは!ハル、お前の負けー♪』
(黒い)新見さんだった。
この人・・・・・
やっぱり、てんちょーと同類だ・・・・
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