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大好きなのに・・・☆9

・・・ ・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・あ・・・・・ ・・・あき・・・く・・・・・ ・・・・・あき・・・くん・・・ うーん・・・・ 誰か・・・呼んでる? 『晃く・・・んっ・・・』 ほえ? 『晃くんっ !?』 ――はっ! 俺・・・・・は えーと、 誰・・・・・だっけ? えーと えーと ・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・。 『晃くん・・・・??』 そうそう。 俺は、晃くん。 よーし 思い出した! 『大丈夫?晃・・・くん・・っ・・・・』 『だいじょぶ・・・・!』 目を開けると、心配そうな遊の顔が・・・ 目の前に。 俺が、気を失ってる間 ずっと泣いていたのか目が真っ赤になっていた。 視線を巡らせると 見慣れた天井。 どうやら俺の部屋まで運んでくれたらしい。 頭も冷やしてくれてて、気持ちいい。 痛みも 少し 引いている・・・気がする。 『ごめん・・ね・・・』 『大丈夫・・・・大丈夫だよ』 『ごめんね・・・』 『遊・・・・』 『ごめんね・・・っ』 また、ぽろぽろと涙がこぼれる。 俺の手を、両手で握りしめ、うつむいてしまう。 『ゆー・・・』 『・・・・っ・・・』 反対の手で遊の頭を撫でる。 『遊・・・。ぎゅーってしたい。来て?』 『・・・・・・!』 遊が、ガバッと顔を上げる。 『ここ、来て?』 もう一度、伝えてから、俺の手を握りしめている遊の手を引き寄せ、 その指にそっとキスをした。 『――っ /////!』 ボンッ と、音が出そうなくらい真っ赤になった 遊の顔。 びっくりしたせいで、涙も止まったみたいだ。 ってか・・・・・、 やっぱり かわいいんですけど――!!

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