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大好きなのに・・・☆10
真っ赤な顔のまま、遊がもそもそとベッドに上がってきて、俺の横に寝転んだ。
ものすごく恥ずかしいらしく、
すぐに抱きついてきて、俺の胸に顔を埋めてしまう。
そんな かわいい反応をする遊の髪に
ちゅっとキスをして …
念願のぎゅーっ、をした。
『心配かけて ごめんね』
ピクリ、と遊の体が動く。
なだめるように抱きしめる腕に力を込める。
『悪いのは遊じゃなくて…9割、店長だから。』
『……え?…店長さん?』
『何か…いっぱい頭 叩かれて~。
まあ、店長が悪いんだけどね。ははは。』
という事にしておこう。
だって~俺、悪くないもん!!
…多分。
遊は…ちょっとだけ安心したのか、そっと息を吐いた。
『晃くん…僕、ね…』
遊もまた俺にぎゅっとしがみついて、胸にぐりぐりと顔をすりつけて甘えてくる。
//// かわいい~!!
ちょっとだけ、胸が痛いけど…。
心じゃなくて体の方ね。
どんだけバカ力なんだ、あの店長は…!
『ここ何日か…晃くんの様子がおかしいの…なんとなく感じてて…。
…ずっと、なにか考え込んでるし…
僕と、話してても 何か上の空だし…
……今日も……』
『え?今日…?』
『…今日はバイト休みって…昨日の夜…言ってたのにバイトだって…行っちゃうし…』
『あ…!』
忘れてた!
バイトの事、遊に話してたの…。
って、どんだけ 頭 回ってないんだ俺は…。
『晃くんが…どんどん遠くにいっちゃう気がして…、僕…晃くんに嫌われちゃったのかな、って…』
肩を震わせる遊。
また泣かせちゃった…。
シャツが熱く濡れていくのが分かる。
遊を
笑わせたくて
幸せにしたくて
無理させたくなくて…
何とかしなきゃって悩んでたのに…
逆に、遊を苦しませてたなんて…。
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