31 / 761

大好きなので☆1

*** 遊・side *** “ あそこ、マジで気持ちイイよね!” 晃くんの何気ない一言を聞いて、 僕は頭が真っ白になった。 ・・・・それは、 経験してないと出ない言葉で 何で、知ってるの? 誰かに触らせたの? 僕じゃない誰かと・・・・まさか 嫌な汗が滲んで 急速に、体が冷えていく。 その後、 必死にしてくれた説明で、触られたのは間違いなくて、でも それは 晃くんが望んでした訳ではない事は分かった。 でも、晃くんは からかわれただけ・・・って言ったけど・・・ホントにそうなのかな?って疑ってしまう僕がいて。 僕のために悩んで、僕のために してくれた事みたいだけど・・・そもそも言って欲しかった・・・・・。 そりゃ、エッチだって・・・・ 最初は痛いの我慢してたけど。 毎日のようにしていれば慣れてくるし 好きな人に抱かれてる・・それだけで、 僕は、幸せだったのに。 最近は、晃くんが すごく・・・ゆっくりじっくり丁寧に僕の事、見ながら してくれてたし・・・ 今日なんか、ビックリするくらい気持ちいいコト・・・・してくれて でも・・・・あの一言で 今は、どん底、最悪な気分だ。 一緒にいたら、晃くんを もっと責めてしまいそうな自分が嫌で、フラフラと自分の部屋に戻ってきた。 2人暮らしを始めて、この部屋で寝た事は数えるくらいしかない。 どうしよう・・・・ 晃くんを傷つけちゃったかな。 晃くんの話を信じなかった訳じゃない。 晃くんは 嘘がつける人じゃない。 それは僕が 誰よりも 知ってる。 だから、本当の事なんだろう ただ、店長は? 何を考えてて晃くんを・・・・ もしも、店長が晃くんの事を好きだったら? からかった・・・だけ、じゃなかったら? どうしよう・・・・・ どうしよう・・・・・ 考えは悪い方にしかいかない。 僕は、まんじりともせず、1人の夜を過ごした。

ともだちにシェアしよう!