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大好きなので☆2

結局、一睡も出来ずに朝になった。 いくら考えても答えなんか出るはずもなく、悪い方へ悪い方へと考えてしまう。 そんな自分が嫌で、果てしなく落ち込んでいた。 晃くんにも申し訳なくて、いつも通りに出来る自信がなくて、時間は かなり早かったけど、逃げるように家を出た。 校内で時間をつぶし、 始まる直前に教室に滑り込む。 いつもなら僕の隣には晃くんがいるのに ・・・・なんて。 自分から離れて座ったくせに。 でも、離れた距離が、今の自分たちの距離そのもの・・のように感じて、悲しかった。 講義が終わってすぐ、中野くんが晃くんに話しかけているのを見ると、 晃くんに近づかないで! と、睨み付けてしまった。 中野くんが離れて行き、ホッとしていると、 晃くんが僕の方を見ていたのに気がついた。 我に返ると・・・、自分のした事が、急に恥ずかしくなって、急いで教室から逃げ出した。 このままじゃ ダメだ。 はっきり させないと・・・! 時間をおけば、ますます動けなくなりそうで、 何より、こんな状態を一刻も早く 何とかしたくて僕は大学を出て、晃くんのバイト先に向かった。 ***************** 居酒屋の前にやって来た。 入り口に立つと… 『あ・・・閉まってる。』 そりゃそうか 営業時間は5時から。 まだ、昼過ぎだ。 『どうしよう・・・・・』 勢いで来てしまったけど。 とりあえず、裏口の方にも、回ってみる事にした。 『・・・・やっぱりダメか』 当然だけど、裏口も鍵が閉まっていた。 ズルズルとドアにもたれて、しゃがみこむ。 『はぁ・・・・』 一晩中、眠れなくて、今日は朝から何も食べていないからか、急に体が重くなって、自分の膝に顎を乗せて目をつぶった。 ***** どのくらい時間が経ったのか… うとうと していたようで 『おい』 低い声で、目が覚めた。

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