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大好きなので☆7

結局、逆らう事は出来なくて(だって もう作り始めちゃってたし) 仕方なく 座って待つ事になってしまった。 その間、次々に従業員の人たちが やって来たのだけど・・・・ その度に 店長が“晃の彼氏くん”と、 僕を紹介するので、段々いたたまれなくなって 今は、お店の隅っこで ひたすら存在感を消していた。 少しして、 『ほい』 ドン、と大きなタッパーが置かれる。 『帰って 晃と食べな』 ・・・・・・・・・・・。 どうしよう・・・・ うーん これ・・・断っても、僕が受けとるまで諦めないだろうし・・・せっかく作ってくれたんだし・・・ 『・・・・ありがとうございます。頂きます』 きっと 素直には受け取らないだろう と踏んでいたのか店長さんは 意外そうな顔をした。 ───でも それも、ほんのちょっと。 すぐに 何かを思い出したように 横に座って スマホを僕につきだした。 『スマホ出せ。アドレス交換するから』 『え・・・・・?』 『晃の面白情報あったら教えろ、つったろーが。ほれ、お前も出せ』 『・・・・・・・・・・』 そういえば そんな事 言ってた気が・・・ あれ、本気だったんだ。 これも アドレス交換するまで・・・諦めないんだろうな・・・・ 諦めて、また素直にスマホを出した。 交換後、新しく追加された名前を確認すると 『山咲・・・・・薫?』 これが店長さんの名前? 『あ?いきなり呼び捨てか、てめー』 なんて可憐な名前・・・・・。 『えと・・じゃあ、やまざきさん』 『違う、薫さんと呼べ』 『かおる・・・・さん』 『そう。よろしくな』 その時、店長・・・いや、薫さんのスマホの着信音が鳴り出した。 たまたま目に入った画面には・・・・ “ 下僕 ” ・・・・・・・・・えーと なんだろう・・・・ 今、見てはいけない物を見た気が 『おー。そうか、分かった。』 すぐに会話は終わり、薫さんは僕を見てニヤッと笑う。 『晃、もうすぐ来るから』 え・・・・・? 『なんで・・・・・』 『あ、今の・・お前が裏口にいた時にも電話してきたダチ。晃が来たら知らせろって言っといたから』 ・・・・・友達? 下僕って 書いてなかった? あ、もしかして 名字・・・とか? ――いや、そんな訳ないか うーん 読めない人だなぁ・・・・・ 『ほら、もう着くぞ』 と、言いながら僕の手を掴んで、ドアの方へ 引っ張っていく。 お店のドアから ちょっとだけ顔を出して小道の先を見たら、トボトボと歩く晃くんの姿が見えた。 『じゃあな。また来いよ』 『はい、ありがとうございました』 促され、店の外へ。 『お邪魔しました。』 『いーえ。・・・・・よぉ、晃』 『・・・・・・・・・・え !?』 驚いた晃くんの顔。 ・・・・・疲れた顔してる。 早く話したい。 早く 仲直りしたい。 いつもみたいに。 僕は 晃くんに 一歩 近づいた。 『晃くん、帰ろ?』

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