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夏休み☆5

これは、怖くて聞けない、とか そういう問題ではない。 ただ、ウチに遊びに来たかった、ってだけなら明日は もう 来なくていいじゃんか! それなのに 明日も来るってどういう事 !? 『あの、てっ店長ぉ?』 『ん?』 『明日も来るって・・・どういう』 『明日も、つーか、しばらくだな』 え? 『『しばらく?!』』 コーヒーを いれていた遊とハモった。 わーい! うれし・・・・・って いや いや いや。 違うだろ! そうじゃなくて、 もっと問題発言があったじゃん! 『しばらくって!』と、俺。 『どのくらい・・?』と、遊。 店長は、わざとらしく考えるふりをしながら 『んー?しばらくつったら しばらくだろ。――あ、泊まるから。よろしくー』 『『と、泊まるっ?!』』 また、ハモる。 店長は文句を言ってたくせに、美味しそうにコーヒーを飲んでいる。 『なんで?』『どうして?』 『どういう事?』『なんでウチ?』 と、聞いてみても もう、俺たちの質問に答える気配はない。 『まあ いいじゃん』『どーでもいいだろ』 『さあな』『なんでだろうな』 なんて、 のらりくらりと、かわされる。 『ゆー・・・・』 『晃くん・・・・』 顔を見あわせ、肩を落とす。 なにがどうなってんだ・・・ もう意味わからん!

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