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夏休み☆16

うとうと ゆらゆら ひたすら、寝ないように 必死で目を開けて 深夜番組を観て 眠気と戦いつつ 待っていたら、 ピンポーン と、チャイムが鳴った。 あー、やっと帰って来た・・・・。 やれやれ・・・・と 早足で玄関に行き、鍵を開けた。 『たーだーいーまー!帰ったぞぉ~!』 『ちょっ・・・・、うるさい!』 何時だと思ってんだ !! しかも・・・・・酒くさっ! 持ってくるとか、買ってくるとか言ってた気がするけど、飲んで来たんかい !! 店長は靴を脱ぎ捨てると、まさに千鳥足で部屋に入って行く。 鼻歌なんか歌って とっても ご機嫌な様子。 あんなに酔ってて よくウチに来れたな・・・・・ つーか、 来なくてもよかったのに。 部屋に戻ろうと 内鍵に手を伸ばした その時、戸が少しだけ開いて、誰かの顔が ひょこっと覗いた。 『あのぉ・・・・・・』 『わ――――っっ!! だ、誰 っ!?』 『あ、タクシー会社の者です・・・・。あの、今の お客様が お荷物をお忘れに・・・・・・』 『・・・・・・え?』 あんにゃろ!タクシーで来たのか !! 『す、すみません!』 捨てても よかったのに。 「いえいえ」、 と言って運転手さんが持ってきたのは・・・ でっかい ドでかい キャリーバッグ! あいつ・・・・・! 何泊する気だよっ!! 運転手さんに丁重にお礼を言ってから、すぐダイニングへ戻る・・・・けど、 あれ !? いない!! 寝たのか? バンッ! 俺の部屋のドアを開ける・・・・・けど、 あれ !? いないっ!? ?? あ・・・・・っ! ここに いないという事は まさか・・・・・! 嫌な予感!!!! 『遊─────っっ!』 全速力で遊の部屋へ。 ガラッ! 『───ゆ・・・・っ』 嫌な予感が・・・・大当り! 信じられない光景が・・・・! 店長が・・・・ 店長が────! 遊に・・・・・・っ! 遊に抱きついて 寝てる────っっ! 何 これ! 何 これ! 何 これ! いやぁ──────っっっっ!!!

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