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夏休み☆20
地団駄を踏んでいると、遊が出てきた。
『あ。晃くん、おはよー』
『あ、遊。おはよう。店長、生きてたよ。』
『ふぅん・・・生きてたんだ・・・』
『・・・・・・・え』
またまた 遊らしからぬ言葉が飛び出す。
あはは・・・
まだ、怒ってるんだ・・・抱きつかれたの。
真夏だってのに なんか寒いし
(遊のまわりだけ)
でも・・・・・
冷たい事を言ってたのに、朝食は ちゃんと3人分 用意してる遊。
やっぱり
なんだかんだいっても やさしいんだよな!
さすが、俺の遊!!
2人で、朝ご飯を食べ終え、並んで皿を洗っていると、遊が寂しそうに言った。
『あのね?今日・・・僕、朝からバイト入っちゃった・・・・・・』
『え・・・・?』
『さっきメールきて・・・2時まで。』
『あ、俺もバイトだー。5時から。』
『そっかぁ・・・・』
『うん・・・・・』
今日は、あんまり一緒にいられないんだ・・・
2人して しょんぼりしていると・・・・
『ははは!お前ら・・・キモ~い』
いつの間にやら、店長が起きてきて
ソファに ふんぞり返って 座っていた。
ローテーブルには空の食器。
早っ!
食べるの早っ!
っていうか、いつ来たの !?
『あ、そうだ。俺も1つ 報告。』
『はい?・・・報告?』
『あと、3日。』
『はい・・・・?』
『だから、あと3日で帰るから。』
みっ・・・・・か?
あと、3日・・・で、帰る?
3日・・・
3日か・・・・・って・・・
3日って、短くはないじゃん・・・!
・・・でも、予想よりは長く・・ない・・・?
いや、でも・・・・
3日か・・・・
3日・・・・・
超 微妙・・・・・!!
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