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夏休み☆24
『えー?シェフ?僕が?
そんなの思った事ないよ?』
帰ってきた遊に すぐに聞いたら・・・この答え。
ほらみろー!
やっぱ思ってないじゃん!
『ご飯 作るのは楽しいけど・・・
僕が食べてほしいのは・・・・
晃くんだけだよ?////』
『――っ !!///// ・・遊ぅ~っっ!!』
思わず、ぎゅーっと抱きしめる。
かわいい!
かわいいよーっ!!
『でも・・・・薫さん、なんで急にそんな事
言い出したんだろ・・・?僕には ひと言も 言ってこなかったけど・・・』
遊も釈然としない様子。
確かに・・・・何を考えてるんだろう
店長は・・・・・・
*****
短い、遊とのイチャイチャを時間の限り
楽しんで、俺はバイトにやって来た。
『こんにちはー。お疲れ様でーす』
『ちーっす。お疲れっすー』
裏口から入ると、厨房担当の村田さんが立っていた。
あ、ちょうどいい。
『あの、村田さん。』
『はい、なんっすかー?』
『厨房って今、人 足りないんですか?』
俺の突然の質問に、村田さんは小さくて
丸い目をくりくりさせる。
『今っすか・・・・?んー?足りてるっす!
あ、店長に何か言われたんすか?』
『いえ・・・・いや、まぁ・・・・』
やっぱり、足りてる・・・・
何、考えてンだ?店長め・・・・
すると、村田さんの口から もっと衝撃発言が飛び出した。
『そういえば、
店長の家のエアコンって直ったんすか?』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?』
エアコン・・・・・?
『あれ?聞いてないっすか?
冷房で熱風が出てくるから、暑くて家に居られないってボヤいてたんっす!』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ?』
何だと・・・・・・・・・?
・・・・エアコンが壊れた・・・?
何それ────!
何それ 何それ 何それ――――っっ!!
怒りに震える 俺の異変に気づかず、村田さんはしゃべり続ける。
『ウチに来てもいいっすよ、って何度も言ったんすけどねー。なんか、すっごく面白いとこ、見つけたからいいって断られたんすよねー。』
どこに居るンすかねー、としゃべり続ける村田さんを残し・・・・・・、俺は休憩室に走った。
バ―――――ン!!!!
『店長ぉぉぉ――――っ!』
入ってすぐ、ソファを見ると、笑い転げている店長の姿が飛び込んでくる。
さては・・・・・聞いてやがったな!
許さんっ!
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