64 / 761

夏休み☆26

「お前俺を殺す気か・・・・ !!」 だとぉ? 『村田さんのとこに行けばいいでしょ?!』 来て欲しそうだったし! 『あー、村田・・・ね。』 なぜか急に、歯切れが悪くなる店長。 何か不満でも? あんな いい人なのに。 『アイツ真面目すぎてなー。色々 尽くしてくれて 至れり尽くせり・・・・』 『・・・・・・何の不満が?』 『構われ過ぎて、逆に居心地悪ーんだよ。』 わがままなっ! 『とにかくっ!ウチは出てって下さいっ!』 『ええー?お前、俺をころ・・』 『それは さっき聞きました! あのね?店長!遊、だいぶ怒ってましたよ。エアコン壊れてた、なんて分かったら もっと怒りますよ!』 『ああ?ははは。あいつは大丈夫。』 さらっと 事も無げに言う。 はぁ? 何なんだ、この自信・・・・。 『あー、ま、いいか。分かった分かった。 今日、仕事終わったら荷物だけ取りに行くわ。』 『え。』 呆気ない・・・・けど、 よっしゃ――――――っ!! やったぞー! ばんざ――いっっ! ゴンッ! 『いっ、痛ぁ──── っっ !!』 『てめー、あからさまに喜ぶな』 『だからって殴らなくても・・・"』 いてて いたーい! 頭 痛ーいっ! でも 嬉しーい! やったよー、遊! 今日から いつもどおり2人きりだよー! *** それから、俺はいつも以上に 張り切って仕事をした。 店長には、 何度も「ウザい」って言われたけど! 村田さんには、 何度も「楽しそうっすねー。」って言われた! 村田さん、いい人じゃーん! (ちなみに俺より年上なんだけどね) 今日は、酔っぱらいに絡まれなかった! 俺のあまりのウキウキっぷりとテンションの高さに怯んだらしい。(てへっ) 仕事が終わるのが こんなに早く感じたのは 初めてだった。

ともだちにシェアしよう!