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夏休み:初めての旅行☆3
さて、バタバタと準備をして、
あっという間に旅行当日!
さすがに新幹線は、お金がかかり過ぎる。
って事で、朝早くに家を出て のんびりと電車に揺られて、目的の地にやって来た。
あとは、旅館の人が 最寄り駅まで、車で迎えに来てくれるから、ホントに気楽。
『うわー、何もなーい』
駅を出て、思わず口に出す
・・・・・・・・と、
『田舎ですからねぇ』
と、おじさんの声が聞こえた。
え・・・・・?
声のした方を見ると・・・
白いワゴンが停まっていて、その前にこの暑いのにスーツを着こんだおじさんが立っていた。
『志田さまですね。お待ちしておりました。』
恭しく 頭を下げる、おじさん。
あ・・・・!旅館の人だ・・・っ!
『す、すみませんーっ!』
『お、お世話になります!』
遊と2人、慌てて頭を下げる。
『が~はははっ!いーから、いーから!
気にせんでいーから!早よう 乗りー!』
『は、はい!』
豪快に笑いながらドアを開けてくれ、車の後部座席に乗るよう促される。
俺たちが乗り込んで、シートベルトをしたのを確認すると・・・、おじさんが急に真面目な顔になった。
『では、出発いたします』
と、またもや 恭しく頭を下げた。
――ガクッ!
あまりの変貌っぷりに
思わず体がコケそうになる。
なんか・・・面白い人だ・・・・
『よろしく・・お願いいたします!』
俺たちも、かしこまって
深く深く 頭を下げた。
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