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夏休み:初めての旅行☆4
車が出発してから、山の中へ 中へ
結構な距離を進んでいく。
歩いて行くのは まず 無理だし、
バスの本数も少ないから 旅館の車での送り迎えがないと 行けないらしい。
山奥だけど、旅館の周りには観光ができる所もあるらしく、着いたら色々 歩いてみるといい、と教えてもらった。
15分くらい走って、旅館に着いた。
『うわぁ・・・・・・』
えーと。
これは・・・・・歴史のある・・・・
っていうか・・・かなり古そうな・・・・・
・・・・・うん、
すごく、古い。
大丈夫なのか?ここ・・・・
『わぁ!空気がキレイ!』
遊は 旅館の外観なんて、気にもならないようで、何度も深呼吸している。
そんな遊を見て、隣でおじさんも
ニコニコしている。
・・・・・・・言えない・・・・
古いけど大丈夫なんですか?
なんて・・・・・
『では、お部屋に案内いたします。』
おじさんの後をついて、旅館に入ると・・・
『うわぁ・・・キレイ・・・・』
遊が思わず・・・と いった風に呟く。
俺は 言葉もなく、立ち竦んでしまった。
それもそのばず。
塵ひとつ落ちていない
ピカピカに磨き上げられた床
大きな器に生けられた花
それは外観の古さを感じさせない美しさで
古くて大丈夫なのか?なんて思ってしまった自分が恥ずかしくなる。
『ようこそ、いらっしゃいました。』
三つ指をついて、深々と頭を下げる
キレイな女将。
これぞ、日本の老舗旅館!
素晴らしい・・・っ!!
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